『ミュージック・マガジン』の名物企画「クロス・レヴュー」 80年代掲載分を復刻!
ミュージック・マガジン10月増刊号クロス・レヴュー 1981-1989
定価2000円(本体1905円)/A5判456ページ/2010年9月13日/2010年10月1日発行[雑誌08480-10]
毎号4ページの「クロス・レヴュー」は、
『ミュージック・マガジン』の重心を支える
背骨みたいな存在だ。
── 中村とうよう(序文から)
1981年1月号にスタートした『ミュージック・マガジン』の名物企画「クロス・レヴュー」の、80年代掲載分を復刻。4人のライターが毎月7枚の話題のアルバムを10点満点で採点して論じるスタイルは当時から不変です。おなじみの名盤から、すっかり忘れられてしまったアルバムまで、735作品を掲載。ロックが多様化し、ヒップホップやワールド・ミュージックが登場した時代の空気が詰めこまれています。当時を知らない読者には驚きの連続、リアルタイムで読んでいたみなさんも新たな発見があるはず。必読!
◎中村とうよう、今井智子、北中正和、小嶋さちほ、今野雄二、森脇美貴夫など、69人のライターが登場
◎中村とうよう「パブリック・エネミー 0点」「トム・ウェイツ マイナス10点」など、伝説のレヴュー収録
◎宇多丸(ライムスター)の「クロス・レヴューをレヴューする」ほか、書き下ろしのコラムも充実!
◎時代を象徴する作品がズラリ。ジョン&ヨーコ『ダブル・ファンタジー』、クラッシュ『サンディニスタ!』、バーン&イーノ『ブッシュ・オブ・ゴースツ』、サザンオールスターズ『Nude Man』、フェラ・クティ『ブラック・プレジデント』、キング・サニー・アデ『シンクロ・システム』、プリンス『サイン・オブ・ザ・タイムズ』、パブリック・エネミー『Yo! Bum ラッシュ・ザ・ショウ』、RCサクセション『ハートのエース』ほか
<もくじ>
■ 序文~厳しい批評があってこそのおもしろさ(中村とうよう)
■ 1981
■ 1982
■ 1983
■ 1984
■ 1985
■ 1986
■ 1987
■ 1988
■ 1989
(天辰保文、石田昌隆、井出靖、井上厚、今井智子、海老原政彦、遠藤斗志也、大家美津恵、大鷹俊一、大竹直樹、岡本郁生、小倉エージ、小貫信昭、加藤彰、金沢直人、川勝正幸、貴島理子、北中正和、清宮基邦、小出斉、小嶋さちほ、小林慎一郎、小林正樹、今野雄二、酒井加奈子、佐々木久美子、指田文夫、佐藤響子、真保みゆき、菅岳彦、鈴木慶一、鈴木博文、関谷元子、高田みどり、高橋修、高橋健太郎、竹田賢一、竹村淳、立川芳雄、田中勝則、寺田正典、鳥井賀句、直枝政太郎、中川五郎、長門芳郎、中村とうよう、中村直也、沼崎敦子、能地祐子、萩原健太、ピーター・バラカン、カール・フィンチ、深沢美樹、フードゥー・フシミ、藤村俊之、文屋章、宮部知彦、望月展子、森脇美貴夫、矢口清治、山岸伸一、山崎直也、山名昇、湯浅学、湯川れい子、吉住公男、マーク・ラパポート、脇谷浩昭、鷲巣功)
■ クロス・レヴューと私
□ 読者の「自己評価」確立を援けた「クロス・レヴュー」の価値相対化(篠原章)
□ 最多登場ライターが振り返る時代を捉える作品群との死闘(今井智子)
□ サニー・アデからトム・ウェイツまで担当したディレクターの思い出(小川雅己)
□ 図らずも載った人に喜ばれてしまった『The Worst Of ...』の意趣返し(鈴木慶一)
□ 批評家にしてエンタテイナー? 中村とうようの「10点と9点の間」(原田尊志)
□ 「クロス・レヴュー」をレヴューする(1)批評という行為の恐ろしさと面白さ(宇多丸/ライムスター)
□ 「クロス・レヴュー」をレヴューする(2)「ラップは瞬間芸だ」をめぐる思考(宇多丸/ライムスター)
□ 中村とうようvsチャック・D! 世紀の対決はいかに準備されたか(寺田正典)
■ 筆者近況/ひとこと
■ index