モグワイ、約2年半振りとなる7作目のアルバムをリリース
静寂と轟音は次なる次元へと突入した…!名盤となった過去6枚のアルバムと数々の伝説的なライヴを通し、ギター・インストゥルメンタルという最小限のフォーマットで独自のロックを表現してきたイギリス・グラスゴーの至宝モグワイ。「現在ポスト・ロックと呼ばれるバンドの多くは、彼らの影響なしにはありえなかった」、と言っても過言ではないほどの存在感を誇る。今作はプロデューサーに、彼らの親友であり、デビュー作『ヤング・チーム』を手掛けたポール・サヴェージを迎え、名作を生み出してきたChem19 Studiosにて制作。音への妥協を許さない確固たる意志を反映させている。
ボーナスDISC付きCD2枚組、初回生産限定盤のみ特殊パッケージ(デジブック)仕様+オリジナル・ギターピック封入。歌詞対訳、ライナーノーツ付き。日本先行発売!
【トラックリスト】
(CD1)1. White Noise
2. Mexican Grand Prix
3. Rano Pano
4. Death Rays
5. San Pedro
6. Letters To The Metro
7. George Square Thatcher Death Party
8. How To Be A Werewolf
9. Too Raging To Cheers
10. You're Lionel Richie
※ボーナストラック2曲収録予定
(CD2)
Music For A Forgotten Future (The Singing Mountain)(アート展用に制作された約23分音源収録)
本作のレコーディングは、そのジェームズ・ハミルトンのChem 19 studios、プロデューサーにポール・サヴェージを迎えて行われた。
「ポールと組むのは(1997年の)『Mogwai Young Team』以来のことだね。そうなったのも別に特段、理由があった訳じゃないよ。でも、お互いあれから時間も経って成長したことだろうし、また一緒にやる頃合いかなって思ったんだ。それに俺たち、ポールが手がけたトワイライト・サッドとファントム・バンドのアルバムの大ファンなんだ。」
また、旧友ルーク・サザーランドとも本作で再びコラボレーション。2003年の「Happy Songs For Happy People.」を含め、モグワイのレコーディングにコンスタントに参加している人物だ。
「そういやルークが掛けてくれたレコードってどれもすっごく良かったよなって思ってさ、また参加して貰おうってことになったんだ。デモを送ったらいくつかパーツを書いてくれて、スタジオに入って2、3日で自分のパーツを全て録り終えたんだ。ったく、才能あるよなー!ライヴにもぜひ参加して貰おうと思っているよ。」 「これまでのアルバムとは全然違ったから、今回のアルバムの制作は割かしトントン拍子に進んだな。ジョンとバリーはもうスコットランドを離れているから(それぞれニューヨーク、ベルリンに移住)、作曲に関しては部屋で一緒にプレイするっていうスタイルじゃなくてデモでやり取りする方法を取った。そのせいもあって他のアルバムとは違った雰囲気が生まれたと思う。」
そうは言ってもモグワイ節と言えるような特徴は健在だ。「San Pedro」は06年の「Mr. Beast」の流れにあるトラックと言っていいだろう。激しく疾走するギター・バトルが繰り広げられ、雷が落ちるようなクライマックスへとバンドが全身全霊でぶつかり合って行く。「Letters to the Metro」も非常にモグワイ的な楽曲だ。甘くメロディアスで、同時に妙にセンチメンタルで、哀愁漂うピアノと鈍いドラムの音が嘆きのギターのループと絡み合う。それは美の極致とも言える。また、「Mexican Grand Prix」や「George Square Thatcher Death Party」はスーサイドやノイ!を彷彿させる。モグワイの音楽はただよらぬ魔力を秘めているが、その幅はここに来てグッと増したように思える。「How to Be a Werewolf」はその好例で、音がうねり、飛び交い、積み重なり、そして最後に溶けた立体鏡が擦れ合ったかのようにギターが爆音を上げる。最後のユニークなタイトルの曲「You're Lionel Ritchie」...もちろんかの大御所、ライオネル・リッチーのことである。モグワイが自らの進化に対する注意事項として、ポップ・カルチャーの歴史におけるこのベテラン・ソウル・シンガーのポジションを記した傑作である。
「ヒースローでライオネル・リッチー本人に遭遇したんだ!でも、俺ってばバルセロナでDJした後でまだ酔っ払ってて、『You're Lionel Ritchie(あんた、ライオネル・リッチーじゃん)』しか言えなかった...メンバー全員、大爆笑さ...」
過去、モグワイは悪魔を恐れた時期もあったが、二者は今最も良好な関係にあるようだ。もしかして悪魔の音楽を盗用しているんじゃないかと思うくらい、その音楽は研ぎ澄まされ孤高の轟音を奏でている。今のモグワイに怖いものはない。その事実を我々は大いに喜ぶべきだろう。
2011.2.2(水)東京 恵比寿リキッドルーム
全世界エクスクルーシブ!ニューアルバム発売日に、ニュー・アルバム収録音源をライヴで披露する、
という前代未聞の試み!この日のためにバンドがリハーサルを重ねる一夜限りのセットリストは、まさにファン必見!
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