堂島孝平、タワレコ限定シングル、そしてアルバムを連続リリース
昨年12月にキャリア初のオールタイム・ベスト・アルバム『BEST OF HARD CORE POP!』が話題を呼んだ堂島孝平。インペリアル移籍後はじめてのオリジナル・アルバム『A.C.E.』。アルバム・タイトルは“A Crazy Ensemble”(ア・クレイジー・アンサンブル)これらの頭文字を並べたもの。堂島本人と近年のライヴを共にしている、小松シゲル(Dr)[NONA REEVES]、鹿島達也Bass、奥田健介(Gt)[NONA REEVES]を含めた堂島孝平×A.C.E.と名付けられた4人によるプレイを軸に構成された作品です。
また、アルバムに先立ち2月22日、「猫の日」、「世界友情の日」そして「堂島孝平の誕生日」にタワーレコード限定ワンコインシングル「あのコ猫かいな/どぶそうじ」を発売!
【堂島孝平動画コメント!】
試聴はこちら。
タワレコ限定シングルとアルバムリリースの間である3月14日にはNONA REEVESと堂島孝平のスプリット・ツアーで全国に伝説を振りまいた「美少年声」のふたり組み、西寺“ニッシ”郷太(38歳)&堂島“こぅくん”孝平(36歳)のアイドル・ユニット“Small Boys”のシングルがリリース。
初回限定仕様:ブロマイド封入
※“ニッシ”・“こぅくん”それぞれのソロ各1種+集合1種 合計3種のうち1種をランダム封入
タワーレコードでは本作の発売タイミングに合わせて堂島孝平責任編集によるフリーペーパー「DANA!~For Your Poppin' Life~」を配布中!特別にオンラインではVol.1の中身を一部(ほぼ全て?)を公開しちゃいます!! Vol.1は「ヒーロー」特集。堂島孝平のヒーローとは!?
Vol.2はワンコイン・シングル「あのコ猫かいな/どぶそうじ」とのセットとなっています。
「ヒーロー殴り書き」
これまでに僕が出会ったヒーローたちを思いつく限り殴り書きしてみる。
まずは三つ年上の実の兄貴。この人は、赤ん坊の僕がハイハイして二階の階段から真っ逆さまに落ちそうになった時、母ちゃんが帰ってくるまで、必死に僕の足を掴んで泣きわめきながら踏ん張り続けた。次はシンカイ先輩。小学校の一つ上の先輩で、運動会の騎馬戦で相手に帽子を取られそうになったのを信じられないぐらいエビ反ってよけてその反動で逆に相手の帽子を取った。イリュージョンだった。普段は寡黙な人。そして、イトー先輩。隣町の小学校のヤツらが公園に乱入してきた夕暮れにどこからともなく現れて、相手の大将をビンタ一発で泣かせた。すげえカッコいいと思ってたら、後日、ウォーズマンの必殺技であるパロ・スペシャルをかけられて僕も泣かされた。次は、福島県の五色沼へ家族で行った時に遭難しかけた僕を捜してくれた捜索隊のおじさんたち。「こうへいくんかい」と声をかけられたのを今でも覚えている。普通のおじさんたちだった。僕は四年生ぐらい。大変なドシャ降りの日だった。それから、阪神タイガースで活躍した平田勝男選手。愛称はミッキー。めっちゃ明るい。守備の名手で、ありえない体勢でファインプレーを連発した遊撃手。バースや掛布より僕の憧れだった。もう一度言うけど、めっちゃ明るい。スポーツでいったら中田英寿選手。この人がユースの日本代表だった時から僕は好きだった。後に世界のナカタになるワケだけど、この人が通用していく様は観ていて本当に痛快だった。ローマまで観に行ったもの。肝心のナカタは試合に出なかったけど。最後になるけど、ヒーローって「信じられないことをやってのける」って人ではないかなと思う。もうダメかなっていう事態を覆す、そんな信じられない人たち。身近に見つけると、なおさらカッコいい生き物ですよ。
フォトグラファーが語る謎の“ヒーロー”…
「炙〆サバー」
塩 焼きにするだけでとても美味しい優秀な魚である鯖は、その能力に目を着けた悪の秘密結社『高級寿司屋』によって拉致され、保存の能力を持つ塩締めにされてしまう。
しかし、高級寿司屋の協力者にされていたコハダ博士の手引きで握られる寸前で脱出に成功。やがてコハダ博士は脱出の途中で寿司職人に握られてしまうが、その遺志を継いだ鯖は背中に付けた幾何学模様のソーラーパネルに光を受け、それをエネルギーとして発火し変身、庶民の味方・正義の使者・炙〆サバーとして高級寿司屋に立ち向かう。
さば缶など多くの仲間達の協力を得て、ふつうの魚とは異なる身体にされてしまった「改造魚」として苦悩しつつも、我々庶民のために今日も戦っている。嘘。
●相澤心也 プロフィール だな !
堂島さんと同い年のフリーカメラマン。仙台市に生まれ、サンフランシスコで写真を学び、2001年の同時多発テロを期に帰国。現在は東京でCDジャケットの撮影などの音楽関係を中心に活動中。
ミュージシャンが心酔する“ヒーロー”とは…
「正義の味方」
変 ・身!! 天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ ! 太平洋不知火楽団の正義のベーシスト、大内と申します。ライブ、スタジオ、CD、ブログ、ツイッター、イベント、日曜朝、秋葉原、中野、新宿西口ヨドバシホビー館などでヒーローへの思いを日夜吐露し続ける僕にこの度白羽の矢が立ち、僭越ながら正義の筆を取らせて頂きます。
「ヒーロー」それ即ち「絶対的な憧れの存在」。僕の「正義の味方」に対する愛は深く ! 熱く ! そして偏執的 ! です。僕の部屋は某音楽家曰く「一線を越えてしまったレベル」の玩具の嵐が吹き荒び、訪れた人は皆言葉を失うほど…先日は変身セットを買い込んだ帰りに渋谷で女性に声を掛けられながらも(人生初の逆ナン事件)「これはゴルゴムの仕業か」「それより早く帰ってゴーカイチェンジしたい」という思いが一杯でそれどころではなく、見事に会話を八つ裂き光輪して直帰しました。
何故「正義の味方」に憧れるのか。幼少期より僕は特撮番組の虜も虜でしたが、「将来はライダーになりたい」と夢見るような子供ではありませんでした。…そしてそれから約20年。僕はバンドマンとなり、人前に立つ機会も増え、ぶっちゃけ今の夢は仮面ライダーです。それは有名になって目立ちたいとか、もちろん役者になりたいとかそういう意味では無く「正義の味方になりたい」ということ。正義とは何か? ヒーロー達から学んだそれは、胸に抱いた揺るがぬ信念 ! 孤独や苦悩を背負いながら、正義と共に戦う美しくも儚い強き戦士達…。
根暗なオタクだった少年には、変身ベルトもベーターカプセルもなかった。だが、彼はやがて一本の楽器を手にした。それを握った時、眩い閃光に包まれたステージをライダーのように翔び、スピーカーから必殺の光線をウルトラマンのように放った。僕は今、彼らを仰いで此処に立つ。僕の魂は、ヒーローと共にある。
●太平洋不知火楽団 プロフィール だな !
2005年結成。2008年フジロックフェスティバル、2010年サマーソニックと日本初となる2大フェスのオーディション枠制覇という快挙を達成。自主レーベルより2010年10月に初の全国盤となる1stアルバム『太平洋不知火楽団』、2011年3月にはシングル『サテライトからずっと』を発売、オリコンインディーズチャートにランクインした。 Twitter:Taiheiyo_S_G ベース大内Twitter:ohuchi_rider
「落合信彦&聖飢魔II」
自分にとっての音楽のヒーロー、自分の人生観を一変させてしまったミュージシャンといえば、中学生のとき友人に聞かせてもらったあのバンドをおいて他にはありません。
そのバンドとはデーモン小暮閣下率いる“聖飢魔II ! ヒーローがお題だというのによりによって自らを地獄からやって来た悪魔だと称するバンドをここに挙げるのもどうかと思いますが。歌謡曲しか聞いたことのなかったうぶな中学生にとって、へヴィメタルの激しいサウンドと非道徳的な歌詞は刺激強過ぎでした。「こ、これは。不良の音楽ではないか…」とビビりつつも、そんな音楽を聞いている甘美な背徳感に痺れ聞き込んだものです。
ノビーにせよ聖飢魔IIにせよ(息苦しさを感じていた)小さな世界から、広い世界に連れ出してくれだしたという意味では、立派にヒーローだと思います(無理やりまとめた)。
また、アルバムに先立ち2月22日、「猫の日」、「世界友情の日」そして「堂島孝平の誕生日」にタワーレコード限定ワンコインシングル「あのコ猫かいな/どぶそうじ」を発売!
【堂島孝平動画コメント!】
試聴はこちら。
●昨年リリースされたベスト・アルバム
☆中年シンガー・ソングライティング・アイドル“Small Boys”
タワレコ限定シングルとアルバムリリースの間である3月14日にはNONA REEVESと堂島孝平のスプリット・ツアーで全国に伝説を振りまいた「美少年声」のふたり組み、西寺“ニッシ”郷太(38歳)&堂島“こぅくん”孝平(36歳)のアイドル・ユニット“Small Boys”のシングルがリリース。
初回限定仕様:ブロマイド封入
※“ニッシ”・“こぅくん”それぞれのソロ各1種+集合1種 合計3種のうち1種をランダム封入
☆フリーペーパー「DANA!~For Your Poppin' Life~」
タワーレコードでは本作の発売タイミングに合わせて堂島孝平責任編集によるフリーペーパー「DANA!~For Your Poppin' Life~」を配布中!特別にオンラインではVol.1の中身を一部(ほぼ全て?)を公開しちゃいます!! Vol.1は「ヒーロー」特集。堂島孝平のヒーローとは!?
Vol.2はワンコイン・シングル「あのコ猫かいな/どぶそうじ」とのセットとなっています。
「DANA!」発行人/堂島孝平による…
「ヒーロー殴り書き」
これまでに僕が出会ったヒーローたちを思いつく限り殴り書きしてみる。
まずは三つ年上の実の兄貴。この人は、赤ん坊の僕がハイハイして二階の階段から真っ逆さまに落ちそうになった時、母ちゃんが帰ってくるまで、必死に僕の足を掴んで泣きわめきながら踏ん張り続けた。次はシンカイ先輩。小学校の一つ上の先輩で、運動会の騎馬戦で相手に帽子を取られそうになったのを信じられないぐらいエビ反ってよけてその反動で逆に相手の帽子を取った。イリュージョンだった。普段は寡黙な人。そして、イトー先輩。隣町の小学校のヤツらが公園に乱入してきた夕暮れにどこからともなく現れて、相手の大将をビンタ一発で泣かせた。すげえカッコいいと思ってたら、後日、ウォーズマンの必殺技であるパロ・スペシャルをかけられて僕も泣かされた。次は、福島県の五色沼へ家族で行った時に遭難しかけた僕を捜してくれた捜索隊のおじさんたち。「こうへいくんかい」と声をかけられたのを今でも覚えている。普通のおじさんたちだった。僕は四年生ぐらい。大変なドシャ降りの日だった。それから、阪神タイガースで活躍した平田勝男選手。愛称はミッキー。めっちゃ明るい。守備の名手で、ありえない体勢でファインプレーを連発した遊撃手。バースや掛布より僕の憧れだった。もう一度言うけど、めっちゃ明るい。スポーツでいったら中田英寿選手。この人がユースの日本代表だった時から僕は好きだった。後に世界のナカタになるワケだけど、この人が通用していく様は観ていて本当に痛快だった。ローマまで観に行ったもの。肝心のナカタは試合に出なかったけど。最後になるけど、ヒーローって「信じられないことをやってのける」って人ではないかなと思う。もうダメかなっていう事態を覆す、そんな信じられない人たち。身近に見つけると、なおさらカッコいい生き物ですよ。
文:堂島孝平
フォトグラファーが語る謎の“ヒーロー”…
「炙〆サバー」
塩 焼きにするだけでとても美味しい優秀な魚である鯖は、その能力に目を着けた悪の秘密結社『高級寿司屋』によって拉致され、保存の能力を持つ塩締めにされてしまう。
しかし、高級寿司屋の協力者にされていたコハダ博士の手引きで握られる寸前で脱出に成功。やがてコハダ博士は脱出の途中で寿司職人に握られてしまうが、その遺志を継いだ鯖は背中に付けた幾何学模様のソーラーパネルに光を受け、それをエネルギーとして発火し変身、庶民の味方・正義の使者・炙〆サバーとして高級寿司屋に立ち向かう。
さば缶など多くの仲間達の協力を得て、ふつうの魚とは異なる身体にされてしまった「改造魚」として苦悩しつつも、我々庶民のために今日も戦っている。嘘。
文:相澤心也(フォトグラファー)
●相澤心也 プロフィール だな !
堂島さんと同い年のフリーカメラマン。仙台市に生まれ、サンフランシスコで写真を学び、2001年の同時多発テロを期に帰国。現在は東京でCDジャケットの撮影などの音楽関係を中心に活動中。
ミュージシャンが心酔する“ヒーロー”とは…
「正義の味方」
変 ・身!! 天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ ! 太平洋不知火楽団の正義のベーシスト、大内と申します。ライブ、スタジオ、CD、ブログ、ツイッター、イベント、日曜朝、秋葉原、中野、新宿西口ヨドバシホビー館などでヒーローへの思いを日夜吐露し続ける僕にこの度白羽の矢が立ち、僭越ながら正義の筆を取らせて頂きます。
「ヒーロー」それ即ち「絶対的な憧れの存在」。僕の「正義の味方」に対する愛は深く ! 熱く ! そして偏執的 ! です。僕の部屋は某音楽家曰く「一線を越えてしまったレベル」の玩具の嵐が吹き荒び、訪れた人は皆言葉を失うほど…先日は変身セットを買い込んだ帰りに渋谷で女性に声を掛けられながらも(人生初の逆ナン事件)「これはゴルゴムの仕業か」「それより早く帰ってゴーカイチェンジしたい」という思いが一杯でそれどころではなく、見事に会話を八つ裂き光輪して直帰しました。
何故「正義の味方」に憧れるのか。幼少期より僕は特撮番組の虜も虜でしたが、「将来はライダーになりたい」と夢見るような子供ではありませんでした。…そしてそれから約20年。僕はバンドマンとなり、人前に立つ機会も増え、ぶっちゃけ今の夢は仮面ライダーです。それは有名になって目立ちたいとか、もちろん役者になりたいとかそういう意味では無く「正義の味方になりたい」ということ。正義とは何か? ヒーロー達から学んだそれは、胸に抱いた揺るがぬ信念 ! 孤独や苦悩を背負いながら、正義と共に戦う美しくも儚い強き戦士達…。
根暗なオタクだった少年には、変身ベルトもベーターカプセルもなかった。だが、彼はやがて一本の楽器を手にした。それを握った時、眩い閃光に包まれたステージをライダーのように翔び、スピーカーから必殺の光線をウルトラマンのように放った。僕は今、彼らを仰いで此処に立つ。僕の魂は、ヒーローと共にある。
文:大内貴博(太平洋不知火楽団)
●太平洋不知火楽団 プロフィール だな !
2005年結成。2008年フジロックフェスティバル、2010年サマーソニックと日本初となる2大フェスのオーディション枠制覇という快挙を達成。自主レーベルより2010年10月に初の全国盤となる1stアルバム『太平洋不知火楽団』、2011年3月にはシングル『サテライトからずっと』を発売、オリコンインディーズチャートにランクインした。 Twitter:Taiheiyo_S_G ベース大内Twitter:ohuchi_rider
レコード店スタッフmeets“ヒーロー”…
「落合信彦&聖飢魔II」
タワーレコードのオンラインショップ TOWER RECORDS ONLINEで邦楽を担当している佐々木と申します。この度、縁あってこちらに寄稿させていただくこととなりました。
CDショップの店員なんだから音楽のヒーローについて書くべきかと思うんですが…。自分にとって最大のヒーロー、中学時代に熱中した落合信彦さんについて少し書かせてください。名著「狼たちへの伝言」での“ブタは死ね!”という煽りはアツ過ぎますよね。この本を読み、いつか自分もアメリカへ留学して、一回りも二回りも大きくなって日本に帰ってくるんだと根拠なく思っていました。ノビー(落合さんのニックネーム)のように世界中の諜報機関とコネクションを作り、あらゆる事件の裏側を読み解くことが出来る人間になりたい、そんな夢を持つのは若者ゆえの特権でしょう。
自分にとっての音楽のヒーロー、自分の人生観を一変させてしまったミュージシャンといえば、中学生のとき友人に聞かせてもらったあのバンドをおいて他にはありません。
そのバンドとはデーモン小暮閣下率いる“聖飢魔II ! ヒーローがお題だというのによりによって自らを地獄からやって来た悪魔だと称するバンドをここに挙げるのもどうかと思いますが。歌謡曲しか聞いたことのなかったうぶな中学生にとって、へヴィメタルの激しいサウンドと非道徳的な歌詞は刺激強過ぎでした。「こ、これは。不良の音楽ではないか…」とビビりつつも、そんな音楽を聞いている甘美な背徳感に痺れ聞き込んだものです。
ノビーにせよ聖飢魔IIにせよ(息苦しさを感じていた)小さな世界から、広い世界に連れ出してくれだしたという意味では、立派にヒーローだと思います(無理やりまとめた)。
文:ささき(タワーレコードスタッフ)