各方面から注目を集める女性シンガー田中茉裕
2010年『EMI Music Japan創立50周年記念オーディション「REVOLUTION ROCK」のファイナリストに選ばれた田中茉裕。当初ライヴ会場、限定ショップで自主盤として発売された今作『小さなリンジー』は大きな反響を呼びました。この作品を聴いた耳の早い関係者などから絶賛のコメントがツイッターに書き込まれ、いくつかのラジオでもオンエアされ、次第に各地から全国流通を希望する声が高まり、遂に待望の全国流通が決定となりました。音楽評論家であり今作のレコーディング・エンジニアでもある高橋健太郎をして「これまでのどこの系譜にも属さないものを感じる」と言われた彼女。彼女の例えとしてビョーク、ケイト・ブッシュ、矢野顕子、ジョアンナ・ニューサムなど(彼女はどれも知りませんでした)が挙げられますが、そのどれもが近いようで当てはまらず、全くの先祖のDNAを持たない高いオリジナリティーを感じさせます。現在高校3年生のこの恐るべき才能に要注目です。
毎回聴く度泣きそうになる。
壊れてしまいそうなぐらいの繊細さと、凛とした強さ/美しさが背中合わせで共存しているようで、涙腺を激しく刺激する。
矢野顕子級のモンスターの誕生なのではと思っている。いや、本気で。
今井貴彦(タワーレコード香椎浜店 店長)
からだの奥の方からあふれてくるメロディー。こころの奥の方からこぼれてくる言葉。みずみずしい歌声が僕たちに光を導いてくれる。だから僕は田中茉裕の存在をうれしく思うんだ。
亀田誠治 (音楽プロデューサー/ベーシスト)
誰かに似ているような、でも誰だかはまったくわかならい、透明でカラフル、でもってブレない芯を感じさせる歌声。人懐こくて等身大で、頓狂(褒め言葉!)で影と毒を感じさせる歌詞。絵に書いた様なひと聴き惚れでした。さっさと人気出て、「一番最初にアルバム売ったのはウチの店なんだぜ!」って自慢させてください。
金田謙太郎(ヴィレッジヴァンガード下北沢店 バイヤー)
全デモの中でダントツでした。圧倒されました。リミッターがついてない彼女の声とメロディーは、何処までも素直で、危うく、そして鋭い。
児玉裕一(映像ディレクター)
切ない、苦しい…でも、救われる。田中茉裕の音、声…初めて聴いて一瞬でさらわれ、好きになってしまう。そんな音楽家は、そうはいない。その前は“くるり”。最初は遠藤賢司、そして“はっぴいえんど”だったな。
佐野史郎(俳優)
聴き手の心に鋭利に突き刺さる、純度の高すぎる歌声。クラシカルな素養を支柱に紡がれるメロディ。荒々しくも目映い若干18歳の原石が、今のシーンに投じられるその先が真っ直ぐ故に、全く予想をつかせない小さくも強烈な才能。
田畑 猛(残響shop店長)
田中茉裕の音楽は、或る意味とても凶暴だ。
その歌とピアノは一瞬にして、聴く人の心を裸にする。
愛も優しさも弱さも嘘もさらけ出したまま、ただ聴き入るしか無くなってしまう。
そして聴き終えると同時に、肌を優しく撫でるガーゼの感触に気付くのだ。
ハナエ(シンガーソングライター)
強がりは秋風に舞って寂しく揺れるだとぉ?秋風に舞うのは、落葉。もしくは、せいぜい恋心じゃないの?少し大人になった気でいた僕の心を、時に嘲笑い、時に優しく包み込んだ。そんな彼女をまだ知らないあなた達へ。
古舘佑太郎(The SALOVERS)
瑞々しく、春の陽光の様にきらめきを見せる歌声。
大袈裟な言葉でなく、只自分に正直に明日へ向けられた言葉は、聴く人の心に新たな芽吹きを与える。
凍解(いてどけ)を待つミュージック・シーンに、漸く春一番が吹いた。
矢野有人(disk union 営業部インディーズ担当)
「若いのにスゴいね!」という賛が僕は大嫌いです。同じこの時代を生き、それぞれに
来る明日を誰も確証できぬ現状に、年功序列の意味は逆に無い。
「革命」という名のオーディションで、田中茉裕に出会った日から、僕はずっと探し
ています。「天才」という言葉を軽使せずに、彼女を表す称を。
箭内道彦 (風とロック)
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