注目アイテム詳細

ザ・ポップ・グループの中心人物マーク・スチュワート、4年ぶり通算7枚目のソロ・アルバム

Mark Stewart

突如復活を果たしたザ・ポップ・グループの中心人物マーク・スチュワート、最狂のコラボレーションによる4年ぶり通算7枚目の最新ソロ・アルバムを発表!参加アーティストには、プライマル・スクリーム、ダディ・G(マッシヴ・アタック)、リー・ペリー、リチャード・ヘル、キース・レヴィン(元PIL)、ダグラス・ハート(元ジーザス&メリー・チェイン)、テッサ・ポリット(スリッツ)、ジナ・バーチ(レインコーツ)他、共同プロデューサーとしてキリング・ジョークのユースも参加!

<楽曲解説>
1) ヴァニティー・キルズ
ケネス・アンガーに大きく影響を受けたという本作は、ケネスによるテルミンとリチャード・ヘルをフィーチャーしながら、今日ではダブステップと呼ばれている音楽をエイドリアン・シャーウッドと組んだ数十年前に定義していたという事実の再確認からスタートする。底層で脈動している粗い音色は、ブリストルの新鋭カーンによるものだ。マークによれば、「ジョーカーやピンチ後の、ブリストルのベース・ミュージックの新世代のやつだ。俺はフューチャー・ベースと呼んでいる」とのことだ。

2) アウトノミア
「ノイジーな感じがほしかったから、プライマル・スクリームに行き着いたんだ」とマークは説明する。彼らはエイドリアン・シャーウッドを通じて参加することになり、アジ・プロテスト的なサイレンの鳴るスーパー・ファンク・モンスターを駆り、ボビー・ギレスピーとマークによる熱狂的なコール・アンド・レスポンスのチャントを繰り広げている。この曲は、2001年のイタリアのジェノヴァで開かれたG8サミットへのデモで殺害されてしまったカルロ・ジュリアーニという青年について書かれている。

3) ギャング・ウォー
レゲエ/ダブの巨匠リー・ペリーをゲストに、スリッツのベーシスト、テッサ・ポリットによる神経をえぐるようなモチーフで覆われた、重量級のアーバン・ダブ・スケープだ。

4) コーデックス
正体不明の地球外生命体のようなリズム・ループと、ザラついたダイナミクスとともに、悪夢のようなストリングスとマークの控えめな反復で不意に終わりを迎えるスローなコールド・ウェヴだ。

5) ウォント
フロアを震撼させるユースのベースと、キルスティン・レイノルズ(ロンドンの実験エレクトロニクス・トリオ、プロジェクト・ダーク)が発する彼女の軽やかで繊細な電子音が鼓動し、衝突する。ファクトリー・フロアと、ここでもカーンが参加。

6) グスタフ・セイズ
OSMONDSの“Crazy Horse”を思い出させるリズムをもった、アルバムの特徴を最もよく説明しているトラックの一つと言える。ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するグループ、デア・プランのアヒム・トロイが参加。

7) ベイビー・ブルジョワ
辛辣にこき下ろした歌と、シンセが僅かに降り注ぐクールなエレクトロ・ディスコ。典型的なマークの対立主義的構造をもっていて、“corporate cocksuckers”への非難と“sanity sucks”が宣言されている。

8) メソッド・トゥ・ザ・マッドネス
大きく逆巻くシンセがアルバムのアトモスフェリックなハイライトの一つをもたらし、まったく新しいムード・ミュージックを作るかのように、インダストリアルとダブステップの向こう側をえぐっている。

9) アポカリプス・ホテル
マッシヴ・アタックのダディ・Gによる、呻くような歌い出しが、この荒涼とした音風景を完璧に飾っている。

10) ヘルミオーネへの手紙
恐らく最も想像のつかないカヴァー・ヴァージョンだが、デヴィッド・ボウイの1969年の『スペース・オディティ』からの曲で、ボウイとマークはお互いにそれぞれの作品のファンとのことだ。元々はガール・フレンドだったヘルミオーネ・ファージンゲールへのか細い嘆きの歌であるが、今回、不気味なオーケストラに編曲され、ビートのない嘆きとなる。ボウイがイーノと組んだ1995年の『アウトサイド』が思い出される。

11) ステレオタイプ
キース・レヴィンのギターを解き放ち、アルバムに明かりを灯している。このメランコリックな輝きに、ファクトリー・フロアとレインコーツのジナ・バーチを加えたモダン・ポップの傑作となっている。

12) スイッチ※
※日本盤ボーナス・トラック(元サイキック・TV/カレント93のデヴィッド・チベットが参加)

13) ナッシング・イズ・セイクリッド※
※日本盤ボーナス・トラック(クラスのイヴ・リヴァティーンとドイツのエレクトロ・ユニットのスロープ、ザ・ポップ・グループのベーシストであるダン・カトゥシスが参加)

 

line

 

カテゴリ : 予約

掲載: 2012年03月02日 20:51