紆余曲折を経てリリースされる“未完成VS新世界”新作
20代後半にいつの間にか差し掛かってしまった、「若さを持て余した状態」を延長させている、ほぼ全員札幌出身の4人組ロックバンド。1st CDを発売してすぐにロックインジャパン、カウントダウンジャパンなどの大型フェスに登場して大喝采を浴びるも、当時のレーベルが突然閉鎖したり、事務所が倒産したり、ボーカルの澤田が声帯の炎症を起こし、一時的に歌えなくなった直後に誤って階段から転がり落ちて大怪我をしたりの不運に見舞われる。しかし、持ち前の不屈の精神と後ろ向きな楽天性でもって2011年の9月、京都VOX hallにて大復活を遂げ、新たな喝采を浴びる。その後、何事も無かったかのように様々なイベントに登場し、暴発気味な、熱くてパワフルなライブアクトを相も変わらず展開中。そんな中、密かにレコーディングを進めていた彼らは、遂に2枚目のCD「誰にも知られずに消えていった誰かの歌みたいに」を5月にリリースする。突き刺さるリリック、耳にこびりつくメロディー、チャーミングに爆発を繰り返すボーカル。他に何がいるのだろう?