スウェディッシュ・デス・メタルの重鎮、アンリーシュト新作
1991年デビュー作『Where No Life Dwells』を発表、瞬く間にデス・メタル・シーンに多大な影響を及ぼしたアンリーシュト。念願の新作『Odalheim』が提示したものは前作『As Yggdrasil Trembles』(アズ・ユグドラシル・トレンブルズ:ユグドラシルとは北欧神話に登場する一本の木。世界を体現するとされており、9つの世界をその中に内包している)の続編であると同時に、北欧神話に根ざしたドゥームズデイ(ラグナロク:世界の終末)後の世界を描いている。タイトルになっているOdalheimはヴァイキングたちが作り上げた新世界の名称。
世界を現す木、ユグドラシルが揺らぎ、世界終末の前兆である“フィンブルの冬”(“大いなる冬”:三度に及ぶ終わりのない冬で、それぞれが“風の冬”、“剣の冬”、“狼の冬”と呼ばれる)が訪れる。3年に及ぶ暗黒、寒さのせいで地上の生命はほぼすべてが死滅するが、数少ない残された兵士たちが新世界を創るべく奮闘する。これが、新作『Odalheim』のオープニングとなっている。
『Odalheim』はバンドにとって、11作目のスタジオ作品であり、不動のメンバーJohnny (bass& vocals)、Fredrik (lead guitar)、Tomas (rhythm guitar)、Anders (drums) によって制作された。プロデュースを担当したのはFredrik Folkareで、レコーディングはスウェーデンのChrome Studiosで行われている。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2012年04月16日 09:50