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ディープ・パープル『マシン・ヘッド』発売40周年記念トリビュート盤

Machine Head

 

本作に参加しているのは、現代のハード・ロック/ヘヴィ・メタルを代表するトップ・アーティストを中心とした面々だ。滅多にトリビュート作品に参加することのない貴重な顔ぶれも加わった、スペシャルなアルバムとなっている。

アイアン・メイデンは「スペース・トラッキン」をプレイ。これまで自らのシングルB面でUFO、シン・リジィ、ザ・フーなどの曲をカヴァーしてきたことがあるが、ディープ・パープルの曲をカヴァーするのは初めて。ただ、ギタリストのヤニック・ガースはかつてイアン・ギランのバンド、ギランに在籍していたことがあり、また、ブルース・ディッキンソンはソロとして「ブラック・ナイト」を歌ったこともあるなど、縁浅からぬ関係だ。キーボードが不在で、トリプル・ギターで奏でられる本作のヴァージョンだが、オリジナルへの敬意が込められたアレンジでカヴァー。ブルースの伸びやかなヴォーカルも、往年のイアン・ギランを彷彿とさせるものだ。

現代ブルース・ロックを代表するギタリスト、ジョー・ボナマッサによる「レイジー」も聴きものだ。第3期パープルのグレン・ヒューズと共にブラック・カントリー・コミュニオンでも活動するジョーだけあり、ハードなギター・プレイも心得ている。この曲では、まるでリッチー・ブラックモアが憑依したかのような弾きまくりを披露。オーストラリアを活動拠点とするシンガー、ジミー・バーンズのシャウトもイアン・ギラン顔負けだ。この曲のプロデュースはレッド・ツェッペリンやエアロスミス、アイアン・メイデンらを手がけてきたケヴィン・シャーリーが担当している。

メタリカは「ブラインド・マン」で参加。アルバム『マシン・ヘッド』には未収録だが、同時期にレコーディングされたシングルB面曲で、近年でもパープルがライヴ演奏している隠れた名曲。ほとんどトリビュート作品に参加することがないメタリカ(例外はアイアン・メイデンに捧げた『Maiden Heaven』など)ゆえ、貴重な音源だ。

ジョー・サトリアーニ、サミー・ヘイガー、マイケル・アンソニー、チャド・スミスからなるスーパーグループ、チキンフットは「ハイウェイ・スター」をプレイ。オリジナルの魂を生かしながら、超絶テクニックで新たな生命を吹き込んでいる。

1972年当時、アルバムからの第1弾シングルだった「ネヴァー・ビフォア」をカヴァーするのは、本作ならではのスーパー・プロジェクト。ジョー・エリオット(vo/デフ・レパード)、スティーヴ・スティーヴンズ(g/ビリー・アイドル・バンド)、ダフ・マッケイガン(b/ガンズ&ローゼズ、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー)、マット・ソーラム(ds/ガンズ&ローゼズ、ヴェルヴェット・リヴォルヴァー)という顔ぶれが参加している。

孤高のオルタナティヴ・バンドとして知られるザ・フレーミング・リップスによる「スモーク・オン・ザ・ウォーター」という、異色のカヴァーも収録されている。バットホール・サーファーズのギビー・ヘインズとの共演というのも、異色すぎるほどに異色だ。

さらに第3期ディープ・パープルのメンバーだったグレン・ヒューズはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのドラマー、チャド・スミスと共に「メイビー・アイム・ア・レオ」をプレイ。ザック・ワイルド率いるブラック・レーベル・ソサエティが「ピクチャーズ・オブ・ホーム」をカヴァーすることが決まっている。

オリジナルから40年の月日を経て、実力派アーティストたちによって、名曲の数々が新約『マシン・ヘッド』として蘇る!

 

 

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カテゴリ : 予約 | タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2012年08月07日 16:55