コーティアル・ウィズ・エロール・ロウルズのメロウ・グルーヴ名盤が世界初CD化
AOR、フリー・ソウル、レア・グルーヴ、ラテン・ロック、すべてのファンから愛されるタイムレス・クラシックが紙ジャケット仕様で遂に世界初CD化。アステカのギタリストとヴォーカリストが1976年に作り上げた、西海岸メロウ・グルーヴの宝石のような傑作。ソウル、ジャズ、ラテンを上質の感性と洗練されたテクニックで薫り高いクロスオーヴァー・ソウルに収斂させたこのアルバムは、70年代のサウンドを愛するすべての人を癒す奇跡のような1枚。 数々の名作コンピを飾った2大クラシック“Time To Explain”と“Losing You”を収録!
70年代初頭に一世を風靡した大型ラテン・ロック・バンド、アステカ。サンタナ・バンドを脱退したコーク&ピート・エスコヴェード兄弟によって結成されたこのバンドのメンバーだったのがギタリストのビル・コーティアルとヴォーカリストのエロール・ロウルズ。これはアステカ解散後、1976年にリリースされた2人による唯一のアルバム。美しくもピースフルなジャケットの通り白人黒人混成のバンド。ロウルズは同じ1976年リリースのコーク・エスコヴェードのフリー・ソウル名盤『Comin' At Ya!』(“I Wouldn't Change A Thing”でも歌声を披露していたが、まさにあれと同じ質感を持ったメロウ・グルーヴ~フリー・ソウルなもうひとつの名盤がこの作品。こちらにはピート・エスコヴェードがパーカッションで参加。
冒頭のグルーヴィ・ソウル“Don't You Think It's Time”からソウル、ジャズ、ラテンが一体となった西海岸特有の優しくも甘酸っぱいサウンドがいっぱいに広がる。“Time To Explain”は初期Organ b. SUITEに収録されていたほか、多くの人がフェイヴァリットに挙げるモダン・ダンサー。疾走するビートと蒼くソウルフルなヴォーカル、ジャジーなソロが渾然となった哀愁の名曲。ケブ・ダージの『Legendary Deep Funk Vol.3』やLuv N’ Haightの『California Soul』といった傑作コンピに収録された“Losing You”も聴きどころ。パーカションがもたらすカリビアンなビートと美しいメロディに彩られた最高のメロウ・グルーヴァー。他にもブリージンなボサノヴァ“Love Nevermore”、クールなブギー・ファンク“Take The Time”も捨てておけない良曲。また、Poem For Hele”と“Corn Of The Cob”の2曲のクロスオーヴァーなインストも良いスパイスになっている。