アメリカン・アイドルから不屈のR&Bディーヴァへ!ファンテイジアの4作目
<アメリカン・アイドル>サード・シーズンの優勝者。オーディション当時より17歳のシングル・マザー、パートナーからの家庭内暴力に耐え続けたという壮絶な過去に焦点が当たることもあったが、抜群の歌唱力で同シーズンに出場していたあのジェニファー・ハドソンをもおさえて見事優勝を獲得。2004年のデビュー・アルバム『フリー・ユアセルフ』、2006年のセカンド・アルバム『ファンテイジア』、この2作で8度のグラミー・ノミネートに加え、20以上のアワードでのノミネートや受賞を果たし、名実ともにその実力を評価された。
一方で自伝「ライフ・イズ・ノット・ア・フェアリーテイル」がニューヨーク・タイムズ・ベストセラーに認定され、本人出演でドラマ化、そして2007年にはブロードウェイ・ミュージカル「カラーパープル」の主役に抜擢されるなど、文字通りアメリカン・アイドルになったのだが、音楽性以外での注目も浴びるようになりしばらくブレーキの時代を経た。
2010年、沈黙を破り約4年振りに発表したサード・アルバム『バック・トゥ・ミー』は全米チャート2位という過去最高記録を打ち出しただけでなく、第53回グラミー賞の多くの部門でノミネートを果たし、最優秀女性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を獲得するに至った。今作は以来3年振りにリリースされる通算4枚目のアルバム。プライベートの様々な問題に対峙しながらも、見事周囲の期待に応えてこのアルバムと共に帰ってきた。今作では、力強い歌唱、メッセージが胸を打つシングル“Lose To Win”他、人生の様々な局面を経てシンガーとしてより一層成長したファンテイジアが存分に楽しめる1枚。
掲載: 2013年02月13日 14:21
更新: 2013年04月24日 14:49