【Tower To The People】マーク・ベノのソロ3作品がタワレコ独占復刻
L.A.スワンプ・ロックの仕掛け人、リオン・ラッセルの若き時代の同郷の盟友として知られるマーク・ベノ。ブルースやカントリーのエッセンスを消化した味わい深いギター演奏、ゴスペルやサザン・ソウルのエモーションを吸収した独特のヴォーカル、アメリカ南部の朴訥で貧しい人々のピュア真心を映し出したリリック。マーク・ベノならではの朴訥で、エモーショナルな音楽世界が全面開花したA&Mレーベル時代のソロ3作品を、タワーレコード良盤発掘隊シリーズで独占復刻!
リオン・ラッセルとのデュオ、アサイラム・クワイア解散後に一時故郷へ戻っていたマーク・ベノが再びL.A.に戻りA&Mと契約。友人のリタ・クーリッジとその姉プリシラ、その旦那ブッカーT.ジョーンズにジェリー・マッギー、ライ・クーダーらをゲストに迎え制作したファースト・アルバム。ブッカーT.のオルガン、ピアノが随所で光るソウル&ゴスペル感覚漂うサウンドと、リタ&プリシラのコーラス、マッギーのドブロやライのボトルネック・スライドが、ベノ特有の少し黄昏た甘くソウルフルな歌声にジャスト・フィット。派手さはないけれど味わい深いベノ自身のブルース・ベースのギター・プレイも絶品。(1970年作品)
ジム・ケルトナーとカール・レイドルをリズム・セクションに迎えてバンド感を一気に増幅させたセカンド・アルバム。マーク・ベノ特有の甘く切なくソウルフルな歌声と、ブルース・フィーリングたっぷりのギター・プレイもたっぷりとフィーチャー。ジェシ・エド・デイヴィス、ボビー・ウォマック、クラレンス・ホワイト、ジェリー・マッギーら、多彩な音色を奏でる素晴らしいゲスト・ギタリストたちのプレイや、リタ・クーリッジらの温かみに溢れたコーラスなどが、ベノの落ち着いた味わいのブルージーでソウルフルな歌声とギター・プレイにカラフルな彩りを添えたL.A.スワンプ不朽の名作。(1971年作品)
キーボードに数多くのセッションで活躍する名手マイク・アトレイをフィーチャー。ブルース、ソウル・フィーリング溢れる彼のプレイがベノの個性とパーフェクトにマッチング。更に前作から引き続き参加のジム・ケルトナー&カール・レイドルのリズム・セクション、ジェシ・エド・デイヴィスらの骨太なプレイ、ブッカーT.ジョーンズが手掛けたホーン・サウンド、ボニー・ブラムレットのコーラスなどが、ベノ独特の哀感に満ちた歌声とソングライティングの素晴らしさを引き立てた傑作サード・アルバム。主人公マーク・ベノの胸に染み込むような歌声、エモーショナルでブルージーなギター・プレイも絶品。(1972年作品)
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カール・レイドルとジム・ケルトナー。マーク・ベノ作品には欠かせないリズム・セクションに加え、エリック・クラプトンやアルバート・リーといった海外大物アーティストがゲスト参加した初の英国録音盤。当時のエリック・クラプトンのバンド・メンバーが(ドラムスを除き)勢揃いしてバック・アップして制作された7年ぶりのアルバム・リリースとなる4thアルバム。ブルース、ゴスペル&ソウル、カントリーのエッセンスが溶け合った味わい深いソングライティング、朴訥で飾り気のない黄昏た歌声、ブルージーなギター・プレイ。全てに円熟味を加えた傑作。(1979年作品)
スワンプ・ロック・マニア垂涎のレア・アルバムをタワレコ限定復刻。都会的なメロウネスとポップ・センスとアーシーな南部音楽エッセンスを絶妙にブレンドしてみせた隠れスワンプ・ロック名手、ロン・デイヴィス。肩の力の抜け切った粋で洒脱でユーモア・センスもある歌声は他に類似する歌い手なし!都会的に洗練された感覚と田舎の牧歌的な感覚の絶妙なさじ加減~ブレンドが冴えわたるA&Mレーベル1作目。ボサ・ノヴァ・ジャズ的なナンバーまで飛び出す常識破りのスワンプ・ロック世界を堪能出来る傑作アルバム。(1970年作品)
ソングライターとして絶頂期だったデヴィッド・ボウイがその楽曲に惚れ込んでカヴァー(彼が他人の曲をカヴァーするのは異例中の異例の出来事)した事でも有名な“イット・エイント・イージー”のオリジナル作者ヴァージョン収録のセカンド・アルバム。デヴィッド・スピノザ、チャック・レイニー、アンディ・ニューマーク、ビリー・プレストン。普通のスワンプ・ロッカー作品では考え難いクロスオーヴァーなメンツが奏でる味わい深いニュアンス、豊かなサウンドが秀逸。ギターも歌も、とことん粋で洒脱なL.A.スワンプ不滅の名作。(1973年作品)
ボブ・ディランに刺激を受けアメリカ各地を放浪。その後L.A.でリオン・ラッセルやリヴォン・ヘルムらと密度の濃い音楽セッションを体験。更にウッドストックでザ・バンドの面々と厚く交流。そんな音楽的研鑽時代を経て来た百戦錬磨な男がL.A.時代に出会った盟友、ジェシ・エド・デイヴィスをプロデュースに迎え制作した初アルバム。ボブ・ディラン、ロビー・ロバートソン、スティーヴィー・ワンダーらの名曲を、スタジオ一発録音!デイヴィス発案のスリリングなセッティングがティリソンの無骨で温かみのある歌声と南部愛に溢れた音楽世界の美しさを際立たせた傑作アルバム。(1971年作品)
アメリカ深南部ルイジアナ生まれ。スワンプ・ロック界のエルヴィス・プレスリー。そんな異名を持つ、アメリカ南部ロック・シーン一番の伊達男、トニー・ジョー・ホワイトの出世作。インディー・レーベルからリリースされた作品では、男くささ満点、泥臭くアーシーな田舎のダンディぶりが際立っていた彼の持ち味を名手ピーター・アッシャーがメンフィス・ソウルのエッセンスと都会的でアーヴァンなポップ・センスをブレンドしてスタイリッシュに磨き上げた名作。アーシーでグルーヴィーでメロウな名曲を満載した本作はロック・ファンだけでなく、サザン・ソウル・ファンにもお薦め。(1971年作品)
リオン・ラッセルやレヴォン・ヘルムらとのセッション修業時代を経てタジ・マハールのバンドに参加して、そこでローリング・ストーンズ主宰の『ロックンロール・サーカス』参加。それで一気に脚光を浴びた後にエリック・クラプトン、リオン・ラッセルらの後押しを受けて制作されたソロ1作目。クラプトン、リオンとその仲間たち(シェルター・ピープル)が奏でる典型的L.A.スワンプ・サウンドに乗せた、朴訥さ丸出しの飾らない歌声と、独特のタイム感のルーズなギター・サウンドがたまらなく魅力的。(1971年作品)
エリック・クラプトンも愛用するレスリー・スピーカーのエフェクト効果がぴたりとはまっているジェシのルーズでうねりのあるスライド・ギターを堪能できるセカンド・アルバム。ジム・ケルトナー&ドナルド・ダック・ダンのリズム・セクションが全編に鳴り響き、バンド感を増幅させた骨太なサウンドがとにかく快感!ドクター・ジョンのニュアンス豊かなピアノ・サウンドも素晴らしい!ジェシ独特のタイム感、骨太なバンド・サウンド、音楽を演奏する歓びが全編に溢れたスワンプ・ロック不朽の名作。(1972年作品)