注目アイテム詳細

21世紀へヴィ・ロックの救世主、スキレットによる約4年振り新作

Skillet

 

現代のラウド&ヘヴィネスと80年代のアメリカン・ロックが持つあの情熱的なメロディ・ライン、そこにエレクトロニック・サウンドやストリングスを絶妙なタイミングでサウンドにまぶしながら、男女のツイン・ボーカルによる情熱的なボーカル・ワークで聴く者の心を揺すぶり続ける、新世代アメリカン・ロックの旗手とも評される4人組、スキレット。前作より約4年振りとなる最新作にして初のコンセプト・アルバム、『ライズ』を完成させた!

アルバムを発表する毎に彼らの持つ独創的な世界観をより押し広げながら、ヘヴィかつエモーショナル、ラウドかつ壮大なサウンドを創り上げてきた彼らが放つこの最新作『ライズ』は、今までのスキレットが持つ全ての要素をより研ぎ澄ます事で、衝撃的なまでの成長ぶりを高らかに鳴り響かせる、感動すら覚えるほどの凄まじい存在感に満ちた「傑作」に仕上がっている。

これぞスキレット、とも言える荘厳でありながらヘヴィなリフから、ジョンのあのかすれ気味な声とドラムのジェン・レジャーによる力強くも可憐な歌声との掛け合いによって見事なメロディ・ラインが展開していく「ライズ」で幕を開け、その後シングル曲ともなっている爆発的な音圧と迫力を持って襲い掛かってくる「シック・オブ・イット」、歓喜に満ちたアンセムのような輝きを放つ「グッド・トゥ・ビー・アライヴ」心をかき乱されるような焦燥感が鋭く聴く者を刺激していく「ノット・ゴナ・ダイ」、美しいメロディ・ラインが胸を打つ「アメリカン・ノイズ」やジェンの歌声が響き渡る「サルヴェイション」、リンキン・パークの「ナム」にも通じる色合いを持つ「ファイアー・アンド・フューリー」、ボールドなグルーヴ感がたまらない「マイ・リリジョン」や壮大なサウンドスケープと感動的なメロディが押し寄せる「ホワット・アイ・ビリーヴ」と、珠玉の名曲たちが次々と展開していくこの最新作『ライズ』だが、その息もつかせぬほどの完成度を誇るアルバム全体の構成力/展開こそ、今作の最大の魅力であり武器だとも言えるだろう。

コンセプト・アルバムという形態にしている事も関係しているのだろうが、楽曲と楽曲との間に効果的なSEを組み合わせる事で、全体で一つの大きな流れを作り出していくその構成力は、圧巻の一言。特に後半の楽曲の流れは、戦慄すら覚えるほどに研ぎ澄まされた展開で、聴く者の心に直接訴えてくるような存在感を放っている。「アメリカのティーンエイジャーが大人になり、自分を包み込む問題を抱えた世界で、自分自身を模索する」物語を語る作品なのだが、楽曲が持つ豊かな表現力と曲間をつなぐサウンドで、その心の葛藤を見事にサウンドで表現していく展開に、ただただ興奮するばかりだ。

 

 

 

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2013年06月25日 12:27