澤野工房の限定LP フィル・ウッズ&ヒズ・ヨーロピアン・リズム・マシーン
澤野工房の真骨頂、オリジナル復刻シリーズの特別な1枚がここに誕生する。フィル・ウッズ&ヒズ・ヨーロピアン・リズム・マシーンの名盤『Alive and Well in Paris』が、完全限定生産でアナログLP復刻。180グラム重量盤仕様!
【ライナー・ノーツより抜粋】
ウッズを支えるリズム・セクション~ジョルジュ・グルンツ(p)、アンリ・テキシュ(b)、ダニエル・ユメール(ds)もリズム・マシンの看板に偽りなく、正確にして、躍動的。覇気に満ちた演奏に終始する。フィル・ウッズは、おそらくソニー・スティットと並んで、最もワン・ホーンのリーダー作が多いジャズマンのひとりであり、かつ、いつ聴いてもアベレージが下がることのないプレイヤーである。
『Alive and Well in Paris』は、そのキャリア全体を見渡しても非常に完成度が高く、けだし、史上屈指のワン・ホーン・カルテット・アルバムと言って良いだろう。彼は1931年生まれであるから、録音当時は30代後半、最も血気盛んな時期であった。そして、2013年7月現在、彼のHPには未だにライヴのスケジュールが掲載されている。80歳でエベレストの頂を極めたお人も凄いけれど、アルト1本で我々をかくも長きにわたって感動させてくれるフィル・ウッズも物凄い。まさにリヴィング・レジェンド…生ける伝説、と呼ぶべき人物である。今後も健在で活躍して欲しいものだと、心から祈らずにはいられない。(ライナー・ノーツより抜粋:Text by 北見柊)
在庫分のみで終了!澤野工房の限定アナログ復刻シリーズその他のタイトル
Bobby Jasper Quintet『Bobby Jasper Quintet』
ボビー・ジャスパーの柔らかで深みのある音色は聴く者を魅了する。澤野工房が手掛けるユーロ・ジャズ三大幻の名盤、残る最後の一枚が今ここに蘇る。~~誰が呼んだか、ユーロ・ジャズ三大幻の名盤、というものがあるらしい。VERSAILLESのルネ・ユルトルジェ。PRETORIAのジョルジュ・アルヴァニタス。そして、COLUMBIAのボビー・ジャスパー。ご存知の通り、前の二枚はすでに澤野工房が復刻している。今回、残る一枚もやりとげたわけだが、澤野由明は、かつてこの三枚が入手困難であることから、「いつか復刻してやる」と執念を燃やしてきた(「集めてやる」ならとにもかく、「復刻してやる」…?いやはや…)そうだ。そういう意味ではサワノ「満願」の作品だ。どうぞご堪能いただきたい。(ライナーノーツより抜粋:Text by 北見柊)
Roger Guerin『ROGER GUERIN - BENNY GOLSON』
待望のアナログ盤で登場!ハード・バップの精鋭が集結し、繰り出すソロの数々。クールとファンキーが交錯するアドリブの妙に酔えば全身を包み込む、最高のリラックス感。吹き込みは1958年12月。今さら言うまでもないが、それはアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズのフランス初登場時である。メチャクチャもの凄い演奏をばんばん演っている。脂も乗り切ったクロマグロのようなとんでもないジャズの巨星、それがパリのメッセンジャーズだった。どういう経緯でこのアルバムが製作されたか、不勉強で分からないが、どう見てもCOLUMBIAサイドがその公演中に、ご当地トランペッターであるゲランを、ゴルソン&ティモンズと共演させる企画を持ち込んだとしか考えられない。~~これがワールド・ワイドに評価されなかったことは、ビッグ・ネームが参加しているにも関わらず、オリジナルはレア・アイテムとなり、まともに復刻もされなかった事実からも明らかだろう。(Text by北見柊:ライナーより抜粋)