アーチー・シェップ『Attica Blues』から40年、その魂を継承するライヴ盤
輸入盤:国内流津仕様 日本語帯、解説付き |
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アーチー・シェップ名作『アッティカ・ブルース』の誕生から40年。そのスピリッツを伝えるべく結成された〈アッティカ・ブルース・オーケストラ〉のライヴを収録した、アーチー・シェップのニュー・アルバム『Attica Blues Orchestra Live: I Hear the Sound』。
名作『アッティカ・ブルース』は、1971年に起きたアッティカ刑務所の暴動事件をトリビュートした作品。当時は流行し始めたファンクのリズムを取り入れたことをコマーシャリズムと評されたこともあり、昨今ではサンプリングされクラブシーンに大きく広まり、シェップのスピリッツと離れたところで語られることも少なくありませんが、背景には根強い人種差別への反骨精神があるのはいうまでもありません。
そして、今、シェップが再び、その意味を問うています。
メンバーは、ドン・モイエ、アミナ・クローディン・マイアーズといったシカゴのジャズ・シーンを原点に活動し続ける歴史的なアーティストを核とし、パリのジャズ・シーンやコンサヴァトリーからの抜擢メンバー、ステファン・ベルモンドら南仏出身のアーティストたち。そして、セシル・マクロリン・サルヴァン、アンブローズ・アキンムシーレらも招集。
思わず観客席から手拍子も生まれるスラップ・ベースのイントロに、スピリチュアルなサックスとゴスペルのコーラス、またシェップの叫びが気骨を感じさせる“アッティカ・ブルース”をオープニングに、40年前の傑作『アッティカ・ブルース』からは6曲を収録。特にファンクのリズムをベースに、分厚いブラスとストリングス、ゴスペル・コーラスが荘厳かつ劇的な音を生み出し、当時の勢いに負けじとしたスピリッツを感じさせるジョージ・ジャクソンへのトリビュート・ソング“Blues for Brother George Jackson”や、当時7歳だったカル・マッセイの娘が演じたヴォーカルをセシル・マクロリンが演じる“Quiet Dawn”などは聴きものです。
またシェップの曲の数々に交って、1曲織り込まれたアミナ・クローディン・マイヤーズの“Invocation: Attica Blues”も感動的。少女時代に合唱団でアメリカ南部を巡回したというアミナのここでの歌は、真のゴスペルであると共に、亡きアビー・リンカーンの世界も彷彿とさせ、胸に迫ります。
【収録曲】
1. Attica Blues
2. Arms
3. Blues for Brother G. Jackson
4. Come Sunday
5. The Cry Of My People
6. Quiet Dawn
7. Déjà Vu
8. Steam
9. Goodbye Sweet Pop's
10. Ballad for a Child
11. Mama too tight
Bonus Tracks(Download)
12. The Stars are in Your Eyes
13. Ujaama
【録音】
2012年9月9日(Festival Jazz a la Villette)
2013年6月14日(CNCDC Chateauvallon)
2013年6月17日(Festival Les Nuits de Fourviere)
【パーソネル】
Archie Shepp (ts、ss、voice)
Amina Claudine Myers (p、voice) 、Tom Mc Clung (p)、Famoudou Don Moye (ds、congas)、Reggie Washington (b)、Pierre Durand (g)
Marion Rampal、Cecile McLorin Salvant (Voice)
Stephane Belmondo、Izidor Leitinger、Christophe Leloil、Olivier Miconi (tp)
Sebastien Llado、Simon Sieger、Romain Morello、Michael Ballue (tb)
Raphael Imbert、Olivier Chaussade (as)
Francois Theberge、Virgile Lefebvre (ts)
Jean-Philippe Scali (bs)
Manon Tenoudji、Steve Duong (vln)
Antoine Carlier (violin alto)
Louise Rosbach (Cello)
Jimmy Owens (Conductor)
Ambrose Akinmusire (tp on The Cry Of My People)
Darryl Hall (b on The Cry Of My People)
Jean-Claude Andre (conductor on The Cry Of My People)