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カウフマン&ハーディング/R・シュトラウス:歌劇《ナクソス島のアリアドネ》初稿版 2012年ザルツブルク音楽祭ライヴ

 鬼才ベヒトルフがホフマンスタールとシュトラウスのオリジナル・アイデアをさらに追及。2012年のザルツブルク音楽祭での「ナクソス島のアリアドネ」初稿版上演の貴重な記録。本来、歌劇「町人貴族」として構想されたこの作品。初演時にあまりの長さが敬遠され(もともとホフマンスタールとリヒャルト・シュトラウスの間に考え方の相違があった)結局は大幅に書き直され、現在の「ナクソス島のアリアドネ」になりました。そのため、シュトラウスの作品目録にもOp.60には「町人貴族」と「ナクソス島のアリアドネ」が混在しているのです。初稿版の録音は、これまでにもケント・ナガノ/リヨン管のCDがあり、一部の愛好家が現行版との違いを楽しんでいましたが、今回、もっと「ぶっ飛んだ」形で上演されたのがこのザルツブルク音楽祭でのベヒトルフ演出の舞台。これは話題にならない方が不思議で、ケント・ナガノ盤では序曲を演奏したに過ぎない前半の「町人貴族」も、ザルツブルク音楽祭での上演ではきちんと役者を立てモリエールの演劇が行われています。またバレエも挿入され登場人物までが躍り始めるほど。その代り、いつも見慣れているズボン役の作曲家は登場していません。エレナ・モシュクが演じるツェルビネッタの「例のアリア」も超難しくなっているのも特徴。そして我らがカウフマンがバッカス役でフィナーレを飾ります。とにかく長い。しかし楽しい。リヒャルト・シュトラウス生誕150年記念にふさわしい、永遠の保存版です。(ソニーミュージック)
【収録予定曲】第1部:喜劇《町人貴族》(モリエール原作,ホフマンスタール脚色)第2部:歌劇《ナクソス島のアリアドネ》(初稿版)
【出演・演奏】エミリー・マギー(アリアドネ), エレナ・モシュク(ツェルビネッタ), ヨナス・カウフマン(バッカス), エヴァ・リーバウ(水の精, 羊飼いの女), マリ・クロード・シャピュイ(木の精, 羊飼いの男), エレオノーラ・ブラット(やまびこ&歌手), ガブリエル・ベルムデス(ハルレキン), ミヒャエル・ローレンツ(スカラムッチョ), トビアス・ケーラー(トルファルディーノ), マルティン・ミッタールツナー(ブリゲルラ),ペーター・マティッチ(執事長), コルネリウス・オボーニャ(ジュールダン), ミヒャエル・ロチョフ(音楽教師), トマス・フランク(作曲家), ステファニー・ドボルザーク(ニコリーヌ), 他, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ダニエル・ハーディング(指揮)
【演出】スヴェン・エリック・ベヒトルフ
【舞台装置】ロルフ・グリッテンベルク
【衣装】マリアンネ・グリッテンベルク
【照明】ユルゲン・ホフマン
【振付】ハインツ・シュペルリ
【上演構成】ロニー・ディートリヒ
【収録】2012年7~8月, ザルツブルク、モーツァルトのための劇場(旧ザルツブルク祝祭小劇場)(ザルツブルク音楽祭でのライヴ)
【字幕】イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、中国語

タグ : プロモ(クラシック)

掲載: 2014年01月24日 13:00