ティコのドラマーによるプロジェクト、ナイトムーヴス新作
ナイトムーヴスはワシントンDC在住のローリー・オコナーによるソロ・プロジェクトである。ローリーは元々4トラックスとアナログ・シンセ(Arp Odyssey)を用いて、10年以上前から創作に励んできた。現在はティコやコム・トゥルーズのドラマーとしての活動にその重きを置いているが、このソロ・プロジェクトから彼のサウンド・クリエイターとしてのセンスがひしひしと窺える。
本作『Themes』は<Ghostly International>所属のJakub Alexander が運営するデジタル・レーベルで、シゲトやカイソンも輩した<Moodgadget>からリリースした2作目となるアルバム。
ティコでも存分に発揮されている持ち前のタフ且つリズミカルなドラミングにレトロ/ヴィンテージ・テイストのカラフルなシンセやエレクトロニクスが絶妙の低音やリヴァーブに彩られながら浮遊し、メロディックでグルーヴィな世界観を描き出す。シンプルながら夢幻の広がりを見せる音世界は決してTycho やCom Truise の部分ではなく、極めて独創的である。そして親しみに満ちたそのサウンドは自然と耳に馴染み聴くものの体は自然とリズムを刻み、『Themes』というタイトルが聴くたびにしっくりとハマって来る。
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掲載: 2014年03月04日 12:52