モータウンの生ける伝説、ジャック・アシュフォードの唯一作が世界初CD化
60年代中盤から70年代前半頃にかけてのモータウン・サウンドを支えた伝説のタンバリン奏者~パーカッショニスト、ジャック・アシュフォードの唯一のソロ作品が、ついに世界初CD化で登場です!彼は、60年代からモータウンの主要なレコーディングの数々に、タンバリン等の小物パーカッション担当として参加している、まさに黒人音楽シーンの生けるレジェンドです。シュープリームスやテンプテーションズなどの名だたる名曲をバックアップしたその実績は輝かしいばかり。例えば、誰もが知っているフォー・トップスの名曲「I Can't Help Myself」のバックでタンバリンを叩いているのは彼です。更には、20世紀ポピュラー音楽史上最高の名盤のひとつマーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』で小物パーカッション類を叩いているのも、やはりジャックさんです。
そんな彼が、77年にマイナー・レーベルからリリースしたのがこの『ホテル・シート』。アレンジは、同じくモータウン・サウンドを支えてきた名アレンジャー、ポール・ライザーが担当。バック・アップ・メンバーにモータウンのバック・バンド(=ファンク・ブラザーズ)の盟友達も参加となれば、悪かろうはずがありません。1曲目の「Hotel Sheet」は、打ち込みではない生演奏によるファンキー・ディスコ・ナンバー。ちなみにホテル・シートとは、ジャックさんが作った薄い板の様な打楽器のことだそうです。裏ジャケットに現物の写真が掲載されています。2曲目の「I'll Fly To Your~」は女性の艶めかしい声に導かれる、マーヴィン・ゲイ風ナンバーで実にクール。そして、レア・グルーヴ・クラシックとして名高い6曲目の「Get Right On Top」が、本作の白眉といえます。個人的には、60年代のモータウン・サウンドにレイドバックしたような異色の7曲目「Baby I'm So Glad」も捨て難いところです。まさにソウル~R&Bファン必携の一枚と言えましょう。*日本語ライナーは付属しておりません。
タグ : ソウル復刻&発掘
掲載: 2014年04月15日 12:11