ミザリー・インデックス、5作目となるニュー・アルバム
ダイイング・フィータスを脱退したジェイソン・ネザートンを中心に2001年に結成されたミザリー・インデックスは、デビュー以来ニュークリア・ブラスト、リラプスというインディーズ・メタルの名門レーベルからアルバムを発表してきた。本作はフランスを本拠地とする『シーズン・オブ・ミスト』からの移籍第1弾。ジェイソンが「自分たちがやってきたことの集大成」と語る音楽性で、グラインドコアやハードコアなど、ブルータルな音楽性を網羅、随所でメロディも聴かせ、タイトル曲では聖歌隊をフィーチュアするなど多彩なアプローチを取りながら、バンドの原点であるデス・メタルが浮き彫りになっている。さらに日本盤、海外リリース盤のBOX、LPのみに収録されるボーナス・トラックとして、ミニストリーの「シーヴズ」~「N.W.O.」をメドレー・カヴァーしている。
そして「コロニー・コラプス」でダイイング・フィータスのジョン・ギャラガーがゲスト参加。アイアン・マン、インターナル・ヴォイドなど、メリーランドのシーンを支えてきたスティーヴ・カーがエンジニアを担当、ドラム・トラックをスコット・ハル(ピッグ・デストロイヤー)が手がけるなど、エクストリーム・メタル・シーンが一丸となって本作をバックアップする。
前作『エアーズ・トゥ・シーヴリー』(2010)が全米チャート“ヒートシーカーズ”部門で43位にランクインするなど、メインストリーム市場でも注目される彼ら。2013年に海外でアナログLPオンリーで『ライヴ・イン・ミュンヘン』をリリース、2006年と2009年(後者はEXTREME THE DOJO)に来日しており、日本でも高く評価されている。
ジェイソンが今春、デス・メタル研究書『Extremity Retained: Notes From the Death Metal Underground』を刊行。また5月にはメリーランド・デスフェストへの出演が決定している。アメリカ最大のエクストリーム・メタル・フェスティバルへの5回目の出演という、話題の多い状況下での新作リリースだ。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2014年04月17日 11:24