キャバレー・ヴォルテール、リマスター・ベスト
インダストリアルの歴史をひも解く、キャバレー・ヴォルテールの「ラフ・トレード」期、「ヴァージン」期という絶頂期にフォーカスしたリチャード・H・カーク監修のベスト盤がリマスターにて登場。
■監修:リチャード・H・カーク(キャバレー・ヴォルテール)
■Mute創設者ダニエル・ミラーとリチャート・H・カークによるWライナーノーツ訳付き
■インダストリアル専門ディスク・ガイドの著者、持田保氏による解説+全曲紹介(計12,000字)
■ラフ・トレード、ヴァージン時代の代表曲収録、全曲初リマスター化
■国内盤ボーナス・トラック収録
■一部初CD化となる、入手困難の貴重な7インチ・ヴァージョン音源も収録
ノイズ/インダストリアルの草分け的存在であり、ポスト・パンク時代においてもっとも重要なバンドのひとつに挙げられる歴史的バンド、キャバレー・ヴォルテール。イギリスの工業都市シェフィールドで結成、先鋭的で破壊的なサンプリング/コラージュ手法でスロッビング・グリッスルと並ぶノイズ・バンドの代表格として地位を確立。その後、よりダイナミックな音響とビートをモノにしダンスへと歩を進め、今日のテクノ、アブストラクト、エレクトロに多大な影響を与えた。
本作はキャバレー・ヴォルテールの長い歴史のなかでも1978-1981「ラフ・トレード」期
と1983-1985「ヴァージン」期という彼らの大転換期の楽曲にフォーカスしたベスト盤。監修はメンバーであり中心人物のリチャード・カーク自らが担当しており「キャバレー・ヴォルテール入門的内容を目指した」と語るようにフロア対応の12インチではなく、あえて7インチ音源をメインにチョイスし、初リマスター化した注目作。
パンク/ニューウェイヴ・ムーブメントのなかラフ・トレードに移籍し、新たなインダストリアル・サウンドを確立したノイズ・バンドとして人気を博した「ラフ・トレード」期。そしてダンス・ビートを取り入れ、大胆なヴォーカル・サンプリングでエレクトロ・ダンス路線へと大きくシフト・チェンジ、「Sensoria」「James Brown」などのフロア・アンセムを生み出した「ヴァージン」期。インダストリアルからエレクトロニカまで、まさにエレクトロニック・ミュージックの生きた歴史と呼ぶべきキャブスの魅力を詰め込んだ、このベスト盤は現在のインダストリアル・ミュージック・リバイバルを語る上で外せない重要作品!
タグ : UK/US INDIE クラブ/テクノ
掲載: 2014年06月25日 14:20