エース・フレーリー、5年振りオリジナル・アルバム
緊急事態! スペース・エースが地球を進撃!繰り返す!“スペース・エース”ことエース・フレーリーが地球への進撃を開始!全地球人は、宇宙からの強烈なロックを湛えた最新ソロ作に備えよ!
2013年に来日公演を行い、最高のエンターテインメント性を備えたド派手なロックンロール・ショウで日本のファンを改めて魅了した世界的ロック・バンド、キッス。そのオリジナル・ギタリストであるエース・フレーリー(g,vo)が、2009年発表の『ANOMALY』以来となる5年ぶり・通算6作目のソロ・アルバムにしてビクター移籍第一弾作品、その名も『SPACE INVADER』をリリースする。
■異星人エースのコメント
エースは、“異星からの訪問者”という自身のキャラクターに則り、以下のようなコメントを発している。「地球での生活は俺にとって最高のもので、作ってきた作品の数々は時の試練に耐え、長く愛された。そして今、俺を邪魔するものは何もなく、俺の創造力はかつてないほど精密に調整されている。異星(地球)での成長は俺の感覚を増強し、他の者たちが失敗したであろうところで、俺の成功を可能にしてくれた。最良の時はまだこれからだ!」
■編成
このアルバムで、基本的にエースはギターとヴォーカルを担当。ドラムスは元ホワイトスネイクのダグ・アルドリッチ率いるバーニング・レインにも在籍するマット・スターが務め、全曲ではないがベースはザ・カルトのクリス・ワイズが弾いている。
■カヴァー曲も収録
本作には、エースのオリジナルの楽曲以外にカヴァー曲も収められている。それがスティーヴ・ミラー・バンドの『THE JOKER』(1973年作品)に収録されたヒット曲「The Joker」のカヴァーである。
■KISSの傑作を手掛けた画家が手掛けるカヴァー・アート
カヴァー・アートを手掛けたのは、キッスの『DESTROYER(邦題:地獄の軍団)』(76年)、『LOVE GUN』(77年)といった傑作のアートワークも担当した有名画家のケン・ケリー。エースは「アルバム・カヴァーについて、2007年からケンと話してきた。それがようやく実現したんだ! 俺は『SPACE INVADER』のカヴァーにこの上なく興奮したよ。また、その音楽は君たちの世界をロックするだろう!」と話し、一方のケンは、「エースのカヴァー・アートの話を持ちかけられたとき、とても興奮したよ!」と語る。
■KISSファミリーとして『ロックの殿堂』入り
2014年4月10日にニューヨークで催された『Rock And Roll Hall Of Fame(ロックの殿堂)』受賞式典。キッスの受賞は決まっていたものの、その式典にジーン・シモンズ(b,vo)、ポール・スタンレー(g,vo)に加え、エースとピーター・クリス(ds,vo)も立つのか、また、そのオリジナルの4人でのパフォーマンスはあるのか、など色々と憶測が飛び交ったが、結局当日壇上に現れたのは上記オリジナル・メンバーで、ライヴ・パフォーマンスは行わなかった。とはいえ、エースは晴れて『ロックの殿堂』入りを果たしたのであった。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2014年07月01日 11:46