ジミ・ヘンドリックス、アルバム2作がリマスタリング再発
本作は、ジミ・ヘンドリックスが謎の死を遂げてから5ヶ月後の1971年3月にリリースされ「最後のスタジオ録音アルバム」と言われていた作品。
「クライ・オブ・ラヴ」は、1970年のアメリカ・ツアーのときのバンドにジミがつけた名前だが、本作はもともとジミ・ヘンドリックスが死ぬ前に構想していた2枚組アルバム「ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン」のために録音された素材から作られたもの。当時のファンの状況からすれば、このアルバムももちろん大きな話題となって迎えられたのは当然である。その後、このアルバム収録ナンバーは97年に「ファースト・レイズ~」のタイトルで発売されたアルバムに全曲収録されたが、当時のオリジナル・ジャケットを再現しつつ、音質的にもバーニー・グランドマンにより新たなリマスタリングが施されたことで、本作も新たな装いで生まれ変わった。
「クライ・オブ・ラヴ」に続いてジミ・ヘンドリックスの死後に発表された(1971年11月)アルバム。
もともと映画「レインボウ・ブリッジ」(ハワイでのジミのライヴが見れる)のサントラとして発表された(が、映画の中で使われた曲はたった2分くらい!)もの。「ルック・オーヴァー・ヨンダー」はエクスペリエンス結成前から演奏されていたナンバーであるが、それ以外は晩年の作品からなっている。このアルバムのCDは、当初日本だけで発売(それも限定で)されて話題となったもの。今回はオリジナル・ジャケット&バーニー・グランドマンによるリマスタリングでよみがえる。