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ポスト・ダブステップ以降のキーマン、ミスター・ライズ新作

Mister Lies

 

コネチカット州出身で、シカゴを経て現在はニューヨークとグリーンマウンテンを拠点に活動している、プロデューサー/ビート・メイカー、マルチ・インストゥルメンタリスト、ニック・ザンカによるプロジェクト、ミスター・ライズの待望のセカンド・アルバムが完成。

コネチカット州の郊外で生まれ育った彼は進学のためにシカゴに引っ越し、寄せ集めた楽器とキーボードとラップトップで音楽を制作を開始。ミスター・ライズとして2012年にセルフ・リリースにて『Hidden Neighbors EP』をBandcamp で発表。中でもジョニ・ミッチェルをサンプリングした収録曲「False Astronomy」のMV はYouTube 驚異的な再生回数を記録(現在は270 万再生超え)し、ポストダブステップ以降のビート~エレクトロニック・ミュージック・シーンで注目を集め、ネットを主体に話題となる。

そして2013 年にリリースしたファースト・アルバム『Mowgli』ではR&B、トリップホップ、エレクトロニカ、ダブステップなど、様々なエッセンスを吸収・消化したドリーミーなビート・ミュージックを構築し、ジェームス・ブレイクやバラム・アカブ、ブリアルなどとも比較され評価を決定付けた。

本作『Shadow』では、シカゴからニューヨーク~グリーン・マウンテンへを移り住む間ニック自身は過去作から意識の違いが生じ、モチベーションを取り戻す2年間を費やして制作されている。サウンドはこれまでのエッセンスも含まれているが、大きく変化しており、自身のヴォーカルを積極的にフィーチャーし、トリップホップに触発されたパーカッションと明瞭なヴォーカル・サンプルが導入され、ソウルフルでポップなソングライティングとオーガニックなインストゥルメーションが融合した仕上がり。

これまでのリスナーに加え、アルバム・リーフやレディオヘッドなど、エレクトロニック・ミュージックとエモーショナルなポップ・ソングを横断するようなサウンドを好むリスナーにもアプローチできる作品だ。

なお、このアルバムはフォクシーズ・イン・フィクション主催のOrchid Tapesからリリースされるが、CDリリースは日本のみ。

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タグ : UK/US INDIE クラブ/テクノ

掲載: 2014年10月14日 14:44