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新世代ドリーム・ポップの大本命 Nohtenkigengo。アルバムのセルフライナーノーツなど掲載中

    

Nohtenkigengo

これまでに発表したCD-R 作品がそれぞれ話題を呼び、今年2月に発表された最新作『VIDEO』でそのポップネスを大きく開花させた、新世代ドリーム・ポップの大本命、花枝明によるプロジェクト“Nohtenkigengo”。みずみずしさと鮮烈なフレッシュさを持った、まばゆくきらめくファースト・アルバム。軽やかに日常をつづった自然体の日本語詞、ささやくような優しく柔らかなヴォーカル、US インディ色の感じられるみずみずしいギター・アンサンブル、軽やかに駆け抜けるリズム、そして全編に溢れるグッドメロディ。

宅録で繊細ながらも、爽快感と生き生きとした躍動感にあふれた、親密さを随所に感じさせる手作り感のある素直なバンド・サウンドに、思わず優しい気持ちになる。ひとりの青年の生活の一瞬を切り取った、捨て曲無しのポップ・アルバム!ファイナルミックスとマスタリングはceroやザ・なつやすみバンドなどを手がける得能直也。

 

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Nohtenkigengo

■アルバムセルフライナーノーツ
それぞれの曲にはエピソードがある。LongはReal Estateの1stへの憧れから始まって、一番作るのが大変だった。Feverは松田聖子みたいなアイドル歌謡を作ろうとして失敗した。Clubは90年代のCMとかアメリカのホームドラマで流れてそうなイメージで作った。VillaはHermeto Pascoalを目指そうとして失敗した。Old Carはネオアコやシューゲイザーを意識した。Tennisは雪の残った冬の朝にラリーをしているイメージ。VideoはLaura Nyroの"Lu"という曲を弾いていたら生まれた。Typhoonは元々映画用に作っていたインスト曲で、同名のまったく違う曲の出来が良くなかったのでそこからメロディだけ無理やりはめ込んで作った。Beach SongはJohn Faheyみたいなアルペジオを弾いてたら自然と生まれた。この他にもいろんなエピソードがあるのでぜひ想像してみてください。

■Nohtenkigengoを語るうえでは欠かせないアルバム5選

Beirut『Gulag Orkestar』
衝撃的な作品だった。Zach Condonのお陰でバルカン音楽(自身もカバーしているGoran BregovicのEderleziなど)、シャンソン(Jacques BrelやMireille Mathieu)を知った。宅録のバランス感覚も学んだ。"Scenic World"は名曲だ!(EP版のアレンジも良い)

 

Bibio『Ambivalence Avenue』
音の質感はおどろおどろしいが、無駄な音がひとつもない上にユーモアも感じられるので、暗い気持ちが顔を覗かせないぎりぎりのところで聴ける。“Club”という曲を作る際にこのアルバムの1曲目のコード進行を参考にした。

 

Real Estate『Real Estate』
この作品を夏に聴くと最高の気分になれる。まさに宅録作品の金字塔(ジャケもピラミッドっぽい)。波風ひとつ立たず、ただ時間だけが過ぎる感覚が凝縮されている。それにとても救われたので、新しいアルバムを作る際の指標にした。

 

小沢健二『Life』
オザケンはつい最近知った(なぜ聴き始めたのかは忘れた)。引用のあからさまな感じが、真面目に考えるだけ馬鹿馬鹿しいと言われているようで、とても気が楽になる。態度を変えるのも大事だなと思う。

 

The Sea And Cake『Oui』
Sam Prekopのソロのほうを先に聴いていて、このバンドは最近聴き始めた。センス以上に肉体的と言うか、潔さがあっていい。気持ちが曖昧な時とか不安な時に一発殴られたいなと思ったらこれを聴きたい。

タグ : J-インディーズ

掲載: 2014年10月17日 19:27