ブラジリアン・メタルの至宝アングラ、通算8作目のアルバム
ブラジリアン・メタルの至宝ANGRAが、2010年の「AQUA」以来となる通算8作目「SECRET GARDEN」を完成させた。
■ANGRA第3章開幕
本作の注目すべきポイントは、新たなシンガーとドラマーを迎えての新体制第1弾アルバムということ。『LOUD PARK 13』での来日の際にも帯同した実力者イタリア人ファビオ・リオーネ(RHAPSODY OF FIRE)を、エドゥ・ファラスキの後任としてシンガーに据え、2014年に脱退したリカルド・コンフェッソーリの後釜に1990年生まれのブルーノ・ヴァルヴェルデ(ds)を迎えて創り上げた本作のリリースは、これまでのデビュー作「ANGELS CRY」、エドゥ加入後第1弾のバンド復活作「REBIRTH」といった歴代の傑作と同様、ANGRAのターニング・ポイントとなる。
■安心の作風
“Black Hearted Soul”や“Perfect Symmetry”のようなメロディック・スピード・メタル・チューンはもちろん、プログレッシヴ・メタルの展開が心地いい“Newborn Me”、“Final Light”、“Upper Levels”、穏やかな“Secret Garden”、“Silent Call”など、ANGRAとしての方向性自体にブレはなく、現在のメンバーでバンドをより昇華させたアルバム、という表現が当てはまる。
■多くの才能を結集して完成させたアルバム
様々なゲストが参加。“Secret Garden”を歌うは、オランダのEPICAの紅一点シモーネ・シモンズ(vo)。同曲を作詞作曲したのは、キコ・ルーレイロの奥方でもあるフィンランド人ミュージシャンのマリア・イルモニエミ。彼女はハモンド・オルガンやピアノも披露している。ドイツ人女性シンガー、ドロ・ペッシュは、“Crushing Room”で、ラファエル・ビッテンコート(g,vo)とヴォーカルをとっている。ラファエルは他にも、“Violet Sky”と“Silent Call”でリード・ヴォーカルを務め、“Storm Of Emotions”のミドルパートを歌い、シンガーとしてもアルバムに貢献。
本作のプリ・プロダクションは、JUDAS PRIEST、HALFORD、ブルース・ディッキンソン、HELLOWEENの作品などで手腕を発揮してきた、TRIBE OF GYPSIESのリーダー兼ギタリストのロイ・Z。そして、プロデュースのためにバンドが選んだのは、スウェーデン人のイェンス・ボグレン。イェンスは、DRAGONFORCE、SYMPHONY X、OPETHらの作品も手掛けてきた人物。
■5,000セット完全生産限定盤の中身
日本のみ、『LOUD PARK 13』の音源をフル収録したボーナスCD付き2枚組の、デジパック/SHM-CD(メイン・ディスクのみ)仕様で、5,000セット完全生産限定のリミテッド・エディションをリリースする。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2014年12月02日 13:40