Mr.Oizoがロータス主宰〈Brainfeeder〉よりアルバムを発表
映像作家としてエレクトロニック・ダンス・ミュージックの巨匠、Laurent GarnierのPVなどを手がけてきたQuentin Dupieuxのプロジェクトであり、フランスの名門<F Communications>や<Ed Banger>からのリリースで知られる奇才、Mr.OizoがFlying Lotus主宰<Brainfeeder>よりアルバム『The Church』をリリース。長年のキャリアに裏打ちされた実験性に富んだ制御不能のエレクトロ・バンガーで、フロアに爆発寸前のエネルギーを投下する力作。
頭蓋骨粉砕系ファンキー・ビート「Bear Biscuit (M-1)」で武装準備を整えると、Justice直通のアグレッシヴなベースラインから生み出される幻惑的かつエグ味の効いたうねりを内包する「Ham (M-2)」、インダストリアルに始まり突如ファミコン世代が狂喜乱舞するバウンシーなゲーム・サウンドをサンプリング、キャッチーでファンシーなグルーヴを展開する「Mass Doom (M-5)」で一気に乱気流へ突入すると、複雑に絡み合うテクノロジーから生み出されるマッドなテンションが心停止を起こしかねない痙攣エレクトロ「Machyne (M-6)」、猛り狂う稲妻の如く降り注ぐSEと緊張感を煽るブリープで失神確定の「Torero (M-8)」へと続き、先日惜しまれつつも逝去したエレクトロニック・ミュージック界のパイオニア、LFOへの追悼を思わせるダーク・サウンドにしてアルバムのタイトル・トラック「The Church (M-10)」が、奇才が生み出すポップかつバイオレンスな物語に終止符を打つ。
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掲載: 2014年12月03日 16:51