“KANA-BOON”や“ゲス乙女”など、シーンをキックし続ける〈4つ打ちロック〉大特集
近年の邦楽ロック界は「4つ打ちビート」でリスナーをロックする猛者達が大暴れ!特に2014年は“ゲスの極み乙女。”を筆頭に、“KANA-BOON”や“サカナクション”、“KEYTALK”などが本格ブレイクを果たすなど、一大潮流となった。“くるり”や“アジカン”が撒いた種は、その後世界規模で盛り上がるEDMなどのメインストリームと共振、国内では初音ミクに代表されるボーカロイドP達の性急な楽曲とリンクして、今やそのスタイルも様々。そこで基本から今後を占うアーティストまで「4つ打ちロック」を大特集!
■KANA-BOON/TIME
2013年のメジャー・デビューシングル『盛者必衰の理、お断り』以降、破竹の快進撃を続けるこの4人組こそ、シーンを象徴するバンドだろう。デビュー前はアジカンのコピーをよくやっていたそうで、“君という花”から繋がる4つ打ちDNAの正統的後継者とも言えそうだ。本作は2015年1月21日にリリースされる1年半振り、通算2作目となるニュー・アルバムで、今後のシーンを占う意味でも重要かつ必聴の一枚となることは確実!
■サカナクション/さよならはエモーション/蓮の花
2013年発売のアルバム『sakanaction』がオリコン1位、同年の紅白歌合戦に出演するという“偉業”と遂げた、男女混成バンドのサカナクション。クールなエレクトロニクスとロックのダイナミズムが交錯する緻密な楽曲、文学性を帯びた格調高い歌詞、映像とシンクロした劇的なパフォーマンスなど、ノセてナンボの4つ打ちロック・シーンでは明らかに異色ながら王道という素晴らしさ!こちらは両A面となる最新シングルで、完成度の高さは保証付き。
■ゲスの極み乙女。/魅力がすごいよ
軽く社会現象になった“ゲスの極み乙女。”を4つ打ち云々で括るのは最早ナンセンスかも知れないが、メンバーの発言から楽曲に至るまでバンドの重要な要素である事に変わりはない。本作は2014年を象徴する一枚とも言える初フル・アルバム。川谷絵音のシニカルなリリックを含んだラップ調のVo、眩暈がするほど叙情性のあるメロと卓越した演奏、プログレッシヴな構成ながら踊れるという巧さは非凡そのもの。まんまなタイトルに偽りナシ!
■KEYTALK/MONSTER DANCE
「4つ打ちかくあるべし!」な、下北沢発の4人組ハイブリッド・ダンスロック・バンド、KEYTALK。ディスコ~EDMというよりはスカ・パンクに近い性急な前ノリ・ビートと、超絶キャッチーなメロの吹っ切れ感は無敵過ぎて恐ろしいほど。この最新シングルの表題曲も、彼らの特徴である「和なお祭り感」と、アクロバティックなギターリフが全開!なお本領発揮のライヴは、最新映像作品『OVERTONE TOUR 2014 at AKASAKA BLITZ』で是非チェックを。
■夜の本気ダンス/DANCE TIME
名は体を表す!?タワレコでもデビュー時から猛烈プッシュの京都発4人組、通称“夜ダン”。2014年2月にリリースされたシングル『B!tch』はオリコンデイリーチャートで9位とインディーズながら大健闘!本作は11月発売の初フル・アルバムで、シンセやエレクトロニクスを使用しない、ギター主体の正統派「踊るロック」な好盤。ザ・ラプチャーなどの洋楽ポスト・パンクからの影響も感じさせつつ、泣けるメロも高得点!本格ブレイクの兆し大な期待の逸材だ。
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