ロニー・ラドク率いるフォーリング・イン・リヴァースのサード・アルバム
2004年、エスケイプ・ザ・フェイトのデビュー時には “スクリーモの寵児”と謳われ、セールス的にも大成功した同バンドのフロントマンとして活動していたロニー・ラドクが立ち上げたフォーリング・イン・リヴァース。
ETFにみられた激しいギター・リフ、ブレイクを多用したキャッチーなサウンド、比類のないヴォーカルは健在でありながら、自己の過去への告白や懺悔など、詞の部分でも大きな成長が垣間見られ、ロニー・ラドクとしても、バンドとしても新たな進化に向かって進み始めた1ファースト・アルバムは14万枚セールスとなり、ハード・コア・シーンを牽引する新星として評価を新たにした。
続く2作目の『Fashionably Late』(2013年)ではEDMやヒップホップの要素も取り入れたPOPなセンスが発揮され、より広いオーディエンスに訴求するきっかけとなり、もはやロニー・ラドクはFacebook上に250万人、ツイッター上に160万人ものファンを抱えるまでになった。
華やかな成功の一方で、ロニー・ラドクはこの約2年の中で、大切な家族の死、古い友人の死を経験しており、これらの経験が今作に大きな影響を与えることとなった。1曲目の「CHEMICALPRISONER」は友への想いから、リード曲「GOD, IF YOU ARE ABOVE…」はこれらの経験を経て生まれた曲であり、自身の内面を深く見つめる2曲でアルバムは幕を開ける。翻って、遊び心満載の「SEXY DRUG」「JUST LIKE YOU」でアルバムはガラリと雰囲気を変え、ファンが期待するやんちゃっぷりも健在。アルバムの最後を飾る「BROTHER」は、再び亡くした家族に向けて歌った曲であり、アルバムを通して、理屈抜きのパンクが自在に展開される!
タグ : PUNK/EMO
掲載: 2015年01月28日 11:37