奇蹟のスピード、ここに極まれり!インペリテリ、通算10作目のアルバム
“世界最速ギタリスト”の異名をとる米国人ギタリスト、クリス・インペリテリ率いるインペリテリが、1987年のデビューから28年が経過した2015年に、通算10作目のスタジオ・アルバム『VENOM』を発表する。前作『WICKED MAIDEN』以来、6年振りだ。
■ 往年のメロディを取り戻した作風
ここ数作では、持前のメロディアスなフレーズが若干薄れていた感のあったインペリテリだが、本作では、リフこそややヘヴィなものの、クリスが弾き出すフレーズの数々は実にメロディアスで、90年代に多くのギターキッズ/メタルヘッズを魅了したそれを彷彿とさせる。ギター・ソロは相変わらず凄まじい速さを誇り、とりわけタイトル曲「Venom」や「We Own The Night」、「Nightmare」、そして「Domino Theory」で聴ける高速ソロは圧巻だ。
そして、唯一無二のハイトーン・シンガー、“ヴォイス・オブ・メロディック・メタル”ことロブ・ロックのヴォーカル・メロディもキャッチーで、クリスのギター・フレーズと見事に絡み合っている。
クリスはこう語る。
「『VENOM』は優れたマジカル(不思議)な毒になりうる。インペリテリの音楽は、まさしくそのヴェノム(毒)だよ。一度インペリテリの毒に蝕まれたら、ファンは永久にロックするんだ!」
■さらに強力になったラインナップ
“世界最速ギタリスト”クリス・インペリテリと、“ヴォイス・オブ・メロディック・メタル”ロブ・ロックの最強タッグに加え、クリスを除いたインペリテリの歴代メンバーの中で最も在籍期間が長いジェイムズ・プーリ(b)がレコーディングに参加。そして、TESTAMENTやSLAYERに在籍していた経験もある実力者で、クリスとはANIMETAL USAでのバンドメイトでもあるドラマーのジョン・デッテが新たに加入し、ラインナップをさらに強力なものとした。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2015年02月10日 10:52