エミルー・ハリスとロドニー・クローウェルの“大人の為のアメリカーナ”アルバム第2弾
グラミー賞に12度も輝き、アメリカの音楽シーンに40年以上にも亘り影響を与え続けている女性シンガー・ソングライター、エミルー・ハリス。そして自らの歌がジョニー・キャッシュやノラ・ジョーンズに歌い継がれているアメリカ・カントリー・シーンでこれまた40年以上に亘って活躍し続けているシンガー・ソングライター、ロドニー・クローウェル。70年代半ばから友情をはぐくんできた二人が、長年実現させたいと思っていたコラボレーション・アルバムがついに形となったのは、2013年のこと。そのアルバム『OLD YELLOW MOON』は、第56回グラミー賞で「ベスト・アメリカーナ・アルバム」を受賞し、米ビルボードのトップ・カントリー・アルバム・チャートでも初登場4位に輝いた。
カントリー/アメリカーナ・シーンで高い評価を集め、また大きな話題となった『OLD YELLOW MOON』に続く第2弾のデュエット・アルバムがこの度完成した!『THE TRAVELLING KIND』と名付けられた本作のプロデュースを手掛けるのは、ビリー・ブラッグ、エルヴィス・コステロなどの仕事で知られるジョー・ヘンリー。
本作に収録されている11曲は、すべてエミル―とロドニーのデュエットとなっており、その内6曲は二人と、メアリー・カー、コリー・チゼル、ウィル・ジェニングス、ラリー・クライン等と一緒に共作されたもの。それらに加え、ロドニーの曲「No Memories Hanging Around」を新たに解釈したものや、ルシンダ・ウィリアムズの「I Just Wanted To See You So Bad」、エイミー・アリソンの「Her Hair Was Red」などのカヴァーも収録されている。
このプロジェクトについて、エミル―はこう語っている:「ウィリー・ネルソンの言葉に、“私の好きな人生は、友と一緒に音楽を作っている人生だ”というのがあるけど、私にとってロドニーほど一緒に音楽を作るのに最高な友人はいない。彼と再びツアーに出て新作からの曲を演奏するのが待ちきれないわ」
一方のロドニーもこう語る:「エミル―と一緒に『THE TRAVELLING KIND』に収録されている11曲のうち6曲を作ったんだが、それらを、私たちのグローリー・バンドと、スチュワート・スミス、ビリー・ペインとともに6日間を掛けてレコーディングした。ジョー・ヘンリーはプロデュースを担当してくれ、ジャスティン・ニーバンクがレコーディングを担当した。まるで、丸太から転がり落ちるような経験だったよ」
アルバムの発売に合わせ、二人は全米ツアーを行うことも決定している。二人の新たな旅が今また始まろうとしている。
掲載: 2015年04月20日 12:58