チルアウト/バレアリック界のレジェンド=ホセ・パディーヤ、14年振り新作
バレアリック・レジェンド・イズ・バック!
チルアウト、バレアリック発祥の地、スペイン・イビザ島。そのパイオニアであり最も有名なスペース、カフェ・デル・マー(Cafe Del Mar)と共に広く知られ、世界中に大きな影響を与えたレジェンダリーDJがホセ・パディーヤである。
1955年生まれ、70年台中期にはイビザにてウェイターの傍らDJとしてのキャリアもスタートさせた、文字通りのクラブシーン第一世代。特に90年代にリリースされたオムニバス・シリーズ『CAFE DEL MAR』は、ただ曲を選んだだけではなく、まるでオリジナル・アルバムを聴いているかのような統一性と完成度を誇り、コンピレーションの次元を超えたと言われる。内容の評価もさることながらセールスでも結果を残し、クラブミュージックを聴かない層にもアピールできる魅力は現在でも至る所で語られている。
本作は、2001年にリリースされたセカンド・アルバムに次ぐ14年ぶりのフル・アルバムである。プロデューサーとして、レーベル総帥にして2014年に発表されたアルバム『スケッチズ・フロム・アン・アイランド』が大きく評価されたマーク・バロット、アンダーグラウンド・ディスコ・シーンでは知らぬものはいないノルウェーのテレフォンズ、昨今世界的に注目が集まるオーストラリア・メルボルンのクラブミュージック・シーンのキーパーソン、トルネード・ウォレス、先行12inchにリミキサーとして参加したドイツのウォルフ・ミュラーが参加している。
スエノ・ラティーノを現代に蘇らせたようなリード・トラック「Day One」、INTERNATIONAL FEELらしいスパニッシュ・ギターのスローディスコ・チューン「On The Road」、カフェ・クラシコなチルアウト・ヴォーカルもの「Maybe The Sunset」、80'sなアンニュイ・メロウ・ハウス「Lollipop」、桃源郷ニューエイジ・ダンス「Blitz Magic」、アルバムのラストをしめるスペース・トラベル・アンビエント「Remember Me」など彼の音楽キャリアを総括し、さらに現在へと繋がるチルアウト/バレアリック街道を築き上げた名盤の誕生と相成った!
タグ : クラブ/テクノ
掲載: 2015年05月19日 10:23