来日直前!デイム・ファンクからインタビューが到着
アメリカ西海岸/LAが誇るモダン・ファンク・シーン最強アーティスト、デイム・ファンクが話題沸騰の最新アルバム『Invite The Light』を携えて2年ぶりの来日ツアーが決定!
スヌープ・ドッグとのコラボアルバム『7 Days of Funk』のリリースや、80’sファンク・マエストロ:スレイブのスティーブ・アーリントンとのコラボアルバム『Higher』などでも常に大きな話題を呼び、今や世界中に台頭するモダン/フューチャー・ファンク・ムーブメントを巻き起こした最大の立役者、現代ファンク・シーンが誇る最強レジェンドの熱いプレイは絶対に見逃せない!
ボーナス・ディスクが付いたタワーレコード限定盤も好評発売中!
Stones Throw presents DaM-FunK『INVITE THE LIGHT』Album Release Tour
【Modern-Funk Live Band set】
11/17(火) 東京 at Billboard Live Tokyo
11/19(木) 大阪 at Billboard Live Osaka
【Solo Club Tour】
11/20(金) 東京 at Sound Museum Vision
11/21(土) 名古屋 at JB'S -G–Funk set-
11/23(月・祝) 大阪 at Circus
DaM-FUNKサイン会
開催日時:2015年11月18日(水)20:00スタート
開催場所:タワーレコード渋谷店6Fイベントスペース
集合場所:6F イベントスペース (イベント開始15分前にお集まり下さい。)
イベント内容:サイン会
参加方法:
10月16日(金)より、タワーレコード渋谷店にて、「DAM-FUNK / Invite The Light」(タワーレコード限定盤/国内通常盤/輸入盤)をお買い上げいただいた方に、先着でサイン会参加券を差し上げます。
問い合わせ先:タワーレコード渋谷店:03-3496-3661
開催日時:2015年11月20日(金)19:00スタート
開催場所:タワーレコード新宿店9F特設カウンター
集合場所:9Fエレベーター横階段(イベント開始15分前にお集まり下さい。)
イベント内容:サイン会
参加方法:
10月15日(木)より、タワーレコード新宿店にて、「DAM-FUNK / インヴァイト・ザ・ライト」(国内盤/輸入盤/LP)をお買い上げいただいた方に、先着でサイン会参加券を差し上げます。
問い合わせ先:タワーレコード新宿店:03-5360-7811
※詳細はご利用店舗へお問い合わせ下さい。
DaM-FunK Interview
Translated by Hashim Bharoocha
・好きなアーティストと影響を受けたアーティストを教えてください。
DF: 俺はプリンス、Pファンク、スレイヴ、チェンジ、エムトゥーメイ、ルース・エンズなどのアーティストに影響されたけど、自分の独自のコードやアプローチを常に使ってきたんだ。俺はサンプリングはしないし、キーボードは完全に独学なんだ。ファンクは80年代から作ってるし、俺が突然ブレイクしたって勘違いしてほしくないんだ。「Adolescenet Funk」を聴くとそれがはっきりわかるはずだよ。昔からこういう音楽を作ってたんだ。
・今回のアルバムを完成させた今の気持ちを聞かせてください。
DF: トラップ・ミュージックとかが流行ってる中で、俺のアルバムを聴いてくれるだけでも嬉しいね。アルバムを制作していた間は、外部の音を全部シャットアウトして、自分の魂と向かって音楽を作ったんだ。このアルバムは、俺の人生そのものを表現しているし、決して周りからの影響を受けてないんだ。
・前作と今作の違いについて自身で思うことを教えてください(作風、また制作技術など)。また今作のテーマやコンセプトがあれば教えてください。
DF: 前作の「Toeachizown」は2009年にリリースされたから、その間に6年経ってるんだ。その間に「InnaFocusedDaze」EPをリリースしたり、スヌープ・ドッグと「7 Days Of Funk」もリリースしたりしたんだ。新作が完成するまでに色々な辛いこともあったんだけど、「Invite The Light」は、 ポジティブに生きること、そしてクリアなビジョンを意味してるんだ。人生で様々なトラウマや辛いことを経験しても、それを切り抜ける不屈の精神、忍耐、集中力をもつことで、最終的に光に向かうことができるんだ。光から暗闇に入って行って、また光へと戻っていくストーリーが描かれたアルバムなんだ。「Toeachizown」にはなかったかもしれないけど、ダークな曲も今回は作ったんだ。それに、今まではあまりアップテンポな曲はリリースしなかったけど、このアルバムには入ってるんだ。昔からアップテンポな曲とか、ラリー・ハードっぽい曲を作ってたんだけど、リリースする機会がなかったんだ。今回は、そういう曲をアルバムに収録して、俺のアフロ・フューチャーリズムの側面を表現することができて良かったよ。
・ゲスト・アーティストについてはどのように決めたのですか?またそれぞれのゲスト・アーティストについてコラボに至った経緯などを教えてください。(特にQ-Tip、Snoop、Flea、Jody Watley、Leon Sylvers、Junie Morrison)
DF:ア・トライブ・コールド・クエストは、フェイバリットのヒップホップ・グループの一つだよ。彼らのファースト・アルバムは革命的だったね。Qティップをプロデューサーとしてリスペクトしてるし、彼のラップも声質も大好きなんだ。世界中のフェスでQティップとよく顔を合わせるようになって、連絡先を交換したんだ。新作を制作してるときに彼にこのトラックを送ったら、次の日にラップを完成して返送してくれたから、驚いたよ(笑)。彼が参加してくれたのは光栄だし、彼のフロウは本当にヤバイよ。
スヌープは素晴らしい人間だし、仕事熱心だし、本当に気の合う家族みたいな仲なんだ。彼とはしゃべらなくても、暗黙の了解で心が通じ合ってるし、音楽的な趣味が似てるんだ。だから、「7 Days Of Funk」を作ったときはすんなり作業できたよ。新作では、“Just Ease Your Mind From All Negativity”という曲でコラボレーションをしたけど、素晴らしい出来なんだ。スヌープと仕事できる立場にいるだけで、俺はラッキーだと思ってる。スヌープから声がかからないプロデューサーの方が多いわけだから、自信に繋がるよ。
フリーに関しては、マーズ・ヴォルタのドラマーのジョン・セオドアを通して知り合ったんだ。ジョンが、フリーに俺の音楽のことを教えてくれたみたいなんだ。そのあとにフリーに会って、たまたま同時期に日本に行くことがわかったんだ。ストーンズ・スロウのドキュメンタリー映画「Our Vinyl Weighs A Ton」の上映会を日本でやったときにフリーが遊びに来てくれて、「一緒に演奏したかったら、いつでも声をかけてくれよ」って声をかけてくれたんだ。それで、俺とスヌープの「7 Days Of Funk」のリリース・パーティーをLAでやったときに、彼が来てくれて演奏してくれたんだ。そのあともずっと連絡を取り続けてたんだけど、新作の“Floating On AIr”を作ったときに、彼に声をかけたんだ。彼は本当にクールなやつだし、すごく落ち着いてながらも、ロックなエッジのあるファンク•ミュージシャンだよ。
ジョディ・ワトリーはネット上から知りあったんだけど、彼女に音源を聞かせたら気に入ってくれたんだ。彼女が参加した“Virtuous Progression”にはジミ・ジェームス、キッド・シスター、ジェイン・ジュピター、ナイト・ジュエル、スライ・ストーンの娘のノヴェナ・カーメルも参加してるんだけど、女性アーティストにアルバムのエンディングを飾って欲しかったんだ。男性ホルモンだらけのアルバムにしたくなかったんだよ(笑)。ジョディはこの曲でフックを歌ってるんだけど、俺の家にきてレコーディングしたんだ。僕の彼女がジョディと記念写真を撮ってたよ。以前も彼女と曲を作ったことがあるんだけど、その曲はまだリリースされてないんだ。彼女とリオン・シルヴァースがこのアルバムに同時に参加してることは、マニアならその凄さはわかるはずだよ。
リオン・シルヴァース3世は、実はミュージシャンとして俺に最初の仕事を与えてくれた人なんだ。90年代初期に、俺はキーボード奏者として彼のスタジオでセッション・ミュージシャンをやってたんだ。彼に音楽業界のアドバイスをしてくれたり、スタジオについて教えてくれたり、色々と教えてくれたよ。今回は俺のアルバムがきっかけで、また仕事できて嬉しかったよ。リオンの息子のリオン・シルヴァース4世も才能豊かなミュージシャンなんだけど、彼も参加してくれたんだ。
オハイオ・プレイヤーズのジュニー・モリソンは、アルバムのオープニングの曲でスポークン・ワードを披露してくれたんだ。知り合いのDJが彼と引き合わせてくれて、彼が俺のDJを見にきてくれたことがあったんだ。この曲を作ったときは、彼にアルバムのタイトルだけを教えて、それに触発されて彼が言葉を書いたんだ。彼のような偉大なファンク・アーティストがアルバムの冒頭を飾ってくれて、本当に光栄だよ。ジュニーがゲストとして何かに参加することは本当に難しいらしいから、嬉しいよ。
・ゲスト・アーティストとの楽曲制作はどのように行ったのですか?
DF:基本的には一緒にスタジオに入って作業したよ。俺のスタジオで作業することもあれば、他のスタジオでレコーディングすることもあった。アリエル・ピンクが参加した“Action”という曲は、グレンデールというエリアにあるスタジオに入って、彼のボーカルをレコーディングしたんだ。
・今作の中で特に思い入れがある曲があれば教えてください。またその理由も教えてください。
DF: “We Continue”がファースト・シングルなんだけど、人生でどんな逆境に立たされても、俺たちは前に進む、というメッセージの曲なんだ。そういうポジティブなメッセージからアルバムをスタートしたかったんだよ。
・何度か来日していますが、日本の印象を教えて下さい。
DF: 日本は大好きだよ。日本のファンはすごく音楽を大切にしているから、アメリカのオーディエンスとは違うんだ。アメリカのリスナーは気まぐれだし、退屈しやすいんだ。日本でも流行の移り変わりが激しいって聞くけど、日本人は何かを好きになると、とことん追求すると思うんだ。日本人は、心から音楽を愛しているし、リスペクトしてると思うから、日本でライヴをやるのは楽しいよ。
・約2年ぶりの来日ツアーが決まったと聞きました。11月のバンドセットでの来日について、バンドメンバーのことなどを教えてください。ニューアルバムからの楽曲も多数披露する予定でしょうか?
DF:俺のバンドのミュージック・ディレクターがE-Dayなんだけど、彼とは3年前から一緒に演奏してるよ。15年前から友達だけどね。彼はベース、キーボード、バックボーカルを担当してるんだ。レジー・レッグというドラマーが今回参加するんだけど、彼はドラム以外にバックボーカル、サンプルのトリガーも担当してるんだ。3人編成のバンドなんだけど、すごくいいバンドだよ。9月にはUSツアー、10月にはヨーロッパツアーでライヴをやってるから、日本に行く頃にはかなりタイトな演奏になってるはずだよ。新曲とか前の曲もミックスして演奏するよ。
・今回のアルバムのレーベルでもあるStones Throwや、Peanut Butter Wolfとのいきさつなどを教えてください。
DF: ストーンズ・スロウと契約する以前は、日中は普通の仕事をやりながら、夜は音楽制作に打ち込んでたんだ。お金をためて機材を買って、自分の音楽をMyspaceにアップするようになって、それをピーナッツ・バター・ウルフが聴いたんだ。同時期に、俺はFunkmosphereを立ち上げて、自分が好きなファンクをプレイしてたんだ。ウルフがFunkmosphereに遊びにきて、俺のMyspaceの曲を聴いてくれてから、“Burnt Rubber”のリミックスを頼んでくれたんだ。
・現在のLA、USのシーンについて、また今注目しているアーティストがいましたら教えてください。また今後はどうなっていくと思いますか?
DF: たくさんいるよ。ムーンD、L33、ヘニング、レジーD、エクセル・ミドルトン、モニーカ、モファンク・レコーズ、ザッキー・フォース・ファンク、スウェイザックとか、いろいろいるよ。マインドデザイン、ノレッジも素晴らしいよ。Kマックス、ブライアン・エリス、アイセッド、セヴン・デイヴィス・ジュニアもいいね。素晴らしいアーティストはたくさんいるし、奇抜で進歩的なサウンドを作ってる連中なら誰だって好きさ。
・同じレーベルのTuxedo、それにMark RonsonやPharell Williamsなどファンクやブギーが盛り上がってきていますがどう思いますか?またその中でオリジネーターである貴方自身はどういった存在でありたいと思いますか?
DF: ファンクが復興してることは嬉しいことだよ。ファンクをリスペクトしてるアーティストが増えてるし、それを現代の音楽に取り入れるアーティストが増えてる。クリス・ブラウンやタイ・ダラー・サインみたいなアーティストの最近の曲は、ファンクのベースラインを取り入れてるんだ。だから、ファンクが再び注目してることは本当だし、クールなことだと思う。みんなが「ファンク」という言葉をまた使うようになって、先人のファンク・アーティストの音楽を掘るようになってくれるんだったら、素晴らしいことだよ。俺は1988年から活動し始めて、同じ楽器を使い続けてるし、音楽に対する真摯な気持ちは変わらない。他の人の真似をしていないということにプライドを持ってるんだ。俺の音楽を聴いてもらえばわかるけど、お金とか名声のためにやってにやってないことはわかると思うし、色々なトレンドに合わせて魂を売るようなことはしないよ。
・7 Days Of FunkやSteve Arringtonに続く次のコラボ案などありましたら教えてください。
DF: 最近デトロイトのオマーSとコラボレーションを話し合ってるよ。彼と仲良くなって、一緒に2曲くらい作ったんだ。二人とも忙しいけど、それは進めたいね。それ以外で言えば、正直言って、俺はコラボレーションよりも、自分のソロに専念したいんだ。昔のアーティストは、あまりコラボレーションをしなかったんだ。次のアルバムでは、ゲストを入れないと思う。プリンスなんかは、ゲストは起用しなかった。このアルバムは、ゲスト参加は自然だったからいいんだけど、最近のアーティストはコラボレーションをやりすぎてると思うんだ。
・日本のファンにメッセージをお願いします。
DF:長年俺をサポートしてくれて、俺を受け入れてくれてありがとう。日本のカルチャーをリスペクトしているし、日本人の音楽に対する姿勢をリスペクトしてる。日本からもインスピレーションを受けるよ。日本に行ったらレコード店に遊びに行くから、レコードを残しておいてくれよ(笑)。
タグ : ソウル/R&B ラップ/ヒップホップ
掲載: 2015年10月19日 11:49