いろのみ、敬愛するミュージシャンたちとコラボした通算7枚目のアルバム
haruka nakamura や Aspidistrafly をリリースするシンガポールの人気レーベル Kitchen. Label より、ピアニストの柳平淳哉とプログラマーの磯部優によるデュオ<いろのみ>が、2010年のアルバム『sketch』に続く、通算7枚目となるアルバムをリリース。
『虹』と題された本作には、1曲ごとに彼らが敬愛するミュージシャンたち<中島ノブユキ、沢田穣治(ショーロクラブ)、Aspidistrafly、haruka nakamura、ARAKI shin、Akira Uchida、Rie NemotoのKitchen. Labelファミリー、hofli、Coupie、今西玲子>らとコラボレーションを行い制作した楽曲全12曲、計164分を3枚組CDで収録。
印象派絵画を彷彿させる、さざ波のようなピアノの音で、優しく流れる川やキラキラと光る木漏れ日の様な感覚を生み出し、どんな判断からも自由で、最初から存在する自然のようなサウンドを奏でる<いろのみ>。本作ではこれまで同様の静寂と儚さといった特色を保ちつつも、ゲストミュージシャンたちによるコントラバス、サックス、琴、ヴァイオリンなどが加わることにより、これまでの作品とはすこし違った新しい試みが行われている。
各楽曲は、コラボレーターたちと行った即興セッションの中からベストテイクを選び、ほんのわずかなポストプロダクションを加えて制作されていった。彼らは、型にはまった作曲方法を取らず、ムードやイマジネーションからリアルタイムで魅惑的なほど優美な音楽を構築し、また、一貫して各コラボレーターたちと共に音と静寂を高め合いながら、新しい形を作り出していく。本作は<いろのみ>のインプロヴァイザーとしての素晴らしい才能の証明するショーケースのような作品となっている。
CD のジャケットにはホログラム泊が使用されており、まるで、アルバムタイトルの『虹』のように、そして、<いろのみ>の奇跡的な色合いの音世界を象徴しているかのように、光の反射の変化とプリズムのような色を絶えず生み出している。
掲載: 2016年01月12日 18:49