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シンディ・ローパーがカントリー・ロードへ回り道?!最新アルバム『DETOUR』発売

Cyndi Lauper

グラミー賞の「最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム」にもノミネートされた前作『Memphis Blues』に続き、シンディがリリースするのは、40年代、50年代、60年代のカントリー・クラシックをシンディ流にカバーしたニュー・アルバム『DETOUR』。なお本作は、SIRE Records移籍第一弾作品となる。

「遠回り」や「回り道」を意味するタイトルの本作、『DETOUR』で、カントリー・ソングに挑戦するシンディ。さらに本作では、ヴィンス・ギル、エミルー・ハリス、ジュエル、アリソン・クラウス、ウィリー・ネルソン、ジュエルらカントリー界のビッグ・アーティストとのデュエットも多数収録!さらにレコーディングも、アメリカン・ミュージックの聖地ナッシュヴィルで、街のトップ・セッション・プレイヤーからなるバンドと共に行われたとのこと。

“シンディとカントリー”。一見意外な組み合わせのように思えないでもないが、実は、カントリー・アルバムをレコーディングすることは、シンディにとって長年の夢だったという。子供の頃から、彼女はパッツィ・クライン、ロレッタ・リン、ワンダ・ジャクソンといったシンガーの楽曲に日常的に親しみ、「私がほんとに小さな子供だった頃、カントリー・ミュージックはポップ・ミュージックだったから、こういうのを聞いて育ったのよ。取り上げた歌は私のうんと古い記憶の一部だから、それを振り返るのはものすごくワクワクしたわ」とも語っている。

アルバムの幕開けを飾るのは、“クイーン・オブ・ロカビリー”、ワンダ・ジャクソンが1960年にレコーディングしたという「Funnel Of Love」。その他、ジョージ・ジョーンズ、ウェイロン・ジェニングス、ドゥワイト・ヨアカムなどが歌い継いできた「Heartaches By The Number」や、伝説的カントリー・シンガー、パッツィー・クラインの代表曲「Walkin' After Midnight」と「I Fall To Pieces」などもカヴァーしている。

パッツィー・クラインの曲を取り上げたことについて、シンディはこう語っている。「部屋でパッツィーに合わせて歌っていることが多かった。だから、パッツィー・クラインの曲を1、2曲入れなきゃって思った。彼女の声は、まるで女友達みたいな存在だった。それだけ身近に感じているのよ」

前作のブルース・アルバムに続き、シンディ・ローパーというアーティストのルーツを垣間見ることのできるカントリー・アルバム。楽曲のセレクトだけでなく、ビッグ・アーティストとのデュエットなど、聞きどころ満載の作品である。

 

 

掲載: 2016年05月09日 18:33