クリーター/エクソダスの潮流を受け継ぐジャーマン・スラッシャー、リゼット3枚目のアルバム
若干12歳と13歳にしてメタリカ、スレイヤー、メガデスのサウンドに触発されたリッキーとトーベンは、2003年にバンドを結成する。様々なカヴァーをプレイしながらオリジナル曲にも着手、デモを次々に制作。ライヴでも次第に評価を高めていき、2010年にはファースト・アルバム『Have Gun, Will Travel』をリリース。問答無用の爆裂スピード・スラッシュで、若きスラッシャーの代表格としてシーンへ躍り出る。2012年発表のセカンド『Civic Nightmares』ではプログレッシヴな要素とワイド・レンジなサウンドを提示、ハード・ロックやジャズからの影響も垣間見せた。
そして今回完成したニュー・アルバムは、バンドが長年に渡って培ってきた強靭さ、彼ら固有のサウンドの魅力―その全てを結合させた、スラッシュ・メタルの新定番となり得る傑作だ。フックライン、コーラス・ワークスを活かした楽曲も披露し、音の広がりに埋め尽くされた仕上がりは驚くべき完成度。クリーター、エクソダス、メタリカ、メガデスをストレートに感じさせるリッキー・ワグナーのヴォーカルは、地球や社会的な問題について強く訴えかける。
また、バンドがリスペクトしてやまないカルト的人気を誇るジャーマン・スラッシャー、ヴァイオレント・フォースの楽曲「Dead City」の秀逸なカヴァーも収録。そのヴァイオレント・フォースのレミーがヴォーカルで、ガマ・ボムのジョーがベースで参加しているのも話題だ。
プロデューサーのパトリック・ビーラーは、バンドが持つ力を100パーセント理解し、これまでの中でベストなものを引き出すことに成功。マスタリングを担当したソドム、タカード、セパルトゥラで知られるハリス・ジョンズの仕事にも注目したい。
【特典】先着:CD-R
収録内容(ライヴ音源)
1. Madmen
2. Reality Is A Lie
3. Too Smart To Live
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2016年06月01日 10:45