クランベリーズのドロレス他によるプロジェクト＝D.A.R.K.のデビュー・アルバム

ワシントンDCのギグで出会ったことをきっかけに、アンディとオレが結成したミキシング・コラボレーションがD.A.R.K.のルーツ。二人は互いにホーム・スタジオで数年間、様々な実験をおこない、曲を書いたりしていたが、アンディとドロレスが出会う機会があり、ドロレスがシンガーとしてプロジェクトに参加することとなった。メールやドロップボックスでそれぞれのアイデアを交換し、アンディとオレのオリジナル・デモをビルドアップさせ曲を再構築していった彼らは、さらに曲を書き続け、楽器や最終的なヴォーカルをライブでレコーディングするためにカナダのオンタリオに集まった。こうして3人はニューヨークとオンタリオでアイデアを結合させ、カリフォルニアでミックスを行い、最終的なマスタリグをロンドンで行うことでアルバムを作り上げたのだ。

そうして完成したアルバムは、アンジェロ・バダラメンティ、ニュー・オーダー、ペット・ショップ・ボーイズ、REMといったアーテイストからの影響を聴き取ることができ、プロダクションとしてはブライアン・イーノ、ポストパンク、ポストディスコ、RZA、モダン・ヒップ・ホップなどからのインスパイアを感じ取れる、3人の独特の個性とエレクトロニカやニュー・ウェイヴに対する愛が詰まった作品となった。