スザンヌ・ヴェガ、女流作家カーソン・マッカラーズにインスパイアされた新作
2011年に女流作家カーソン・マッカラーズの生涯をテーマにオフ・ブロードウェイでおこなわれた舞台『Carson McCullers Talks About Love』で、カーソン役を演じたスザンヌ・ヴェガが、この舞台をきっかけに生まれたニュー・アルバムをリリースする。
10代の頃に短編を読んで以来、カーソン・マッカラーズのことを長らく賞賛してきたスザンヌは「将来、自分があるキャラクターを演じることがあるなら、それはカーソン・マッカラーズだ」と決意していた。そしてアメリカ南部の政治と自身の生い立ちによる人種差別に反乱を起こして、20代の前半にニューヨークへ移り、20世紀の文学の光となった女性の人生を再び演じる。
アルバムのうち8曲は舞台のコラボレーターであったダンカン・シェイクとの共作で、残りの2曲はジャズ・ミュージシャンのマイケル・ジェフリー・スティーヴンスとの共作。収録曲はカーソンの洞察力にとんだ言葉の本質と性別と愛に基づいた先進的な哲学を見事に捉えており、カーソンのライティングが持つリリシズム(叙情主義)にも自身の音楽性が反映され、詩と曲の間にある震えるようなダイナミズムをより強化している。
掲載: 2016年08月25日 14:01