ミニマル二大巨頭スティーヴ・ライヒ&テリー・ライリーをカヴァーした越境コラボ企画盤
20世紀の最も独創的な作曲家ふたりのプログレッシヴ・マインドを2016年モードで再構築。ポストクラシカル、現代音楽、エレクトロニカやクラブジャズを股に掛けた野心的なチャレンジを、ライヒ生誕80年を祝してグランドブラザーズを発掘した新興レーベル「FILM」が銀盤化。
事の発端は2016年5月に独ケルンで行われたアハトブリュッケン音楽祭だった。そこでグランドブラザーズのエロル、ハウシュカ、ブラント・ブラウアー・フリックのブラウアーとフリック、グレゴール・シュウェレンバッハとジョン・カミール・ファラーがコラボしスティーヴ・ライヒのミニマル古典的名曲「Six Pianos」を演奏。ステージは大変な喝采を浴び、その後押しを受けてその場でプロジェクトの音盤化。
6人のピアニストは各々のスタジオで独自に楽曲をレコーディング、その素材をもとにブラント・ブラウアー・フリックのヤン・ブラウアーが「Six Pianos」を、グランドブラザーズのルーカス・ヴォーゲルがテリー・ライリー「Study #1」を、それぞれ後加工して曲へと仕上げた。
ライヒとライリーというミニマル音楽のパイオニアが目指したプログレッシヴな音の地平を現在進行形のインディ/クラブ・ミュージックやポストクラシカル的な視点から捉え直して再構築を試みた渾身のリワーク企画!
新作も待ち遠しいグランドブラザーズに加えて、ポストクラシカルのパイオニアとして確固たる地位を確立しているハウシュカ、「人力ミニマル」でおなじみのブラント・ブラウアー・フリックのブラウアーとフリック、Kompakt音源のクラシック・アレンジで知られるグレゴール・シュウェレンバッハ、テリー・ライリー門下のカナダ人ピアニスト、ジョン・カミール・ファラーという、あり得ないメンツが集結した強力盤。
掲載: 2016年09月26日 12:18