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旅する孤高のシンガー・ソングライター=テテが贈る、生きる証となるアルバム

TETE

 

テテがブルーズに深い造詣と憧れを持っていることは良く知られていますが、ここ数年はギターをオープンチュニーングに変え、さらに自由で深みのあるアクースティック・サウンドへと変化しています。

今回はさらにグレッチのリゾネーター式ギターも弾きこなし、誰にも真似の出来ない、力強く、そしてニュアンスに富んだアコースティック・サウンドが心に染みこんできます。旅から旅へ、ミシシッピ・デルタから名も無き土地まで、再び歩み始めたテテの音楽人生への熱い思いが込められた、希望のアルバムです。

<アルバムのプロットについて>
ピエロ・リュネールはアルノルト・シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」をふまえていて、原題にあるクロニックとは「日々起きること」を意味します。

アルバム全体の流れとしては、これまでの人生を振り返り、これまでやってきたことが意味がないように思え、実際いま自分が「ペルソナ・ノン・グラータ=歓迎されない人」[2]になって、社会からお払い箱になってしまっているし、才能も枯竭してしまった。そして自己分裂して、自分の中のピエロ・リュネールを失くしてしまった。

でも、その不安定な葛藤を乗り越えて、もう一度新しい作品を作ってみよう、今は愛する人がいる。だからこそこれからの人生をもう一度踏み出そう。

テテはこれまでの半生を振り返り、これからの人生の新たな一歩を踏み出すための思いを、このアルバムに記しました。

 

 

 

【テテのプロフィール】
1975年セネガルのダカールでセネガル人の父親、カリブ海のマルティニーク出身の母親との間に生まれる。2歳の時に両親の離婚にともない母親とフランスへ移住。16歳の誕生日に母親からギターをプレゼントをされる。10代はヒップ・ホップを聞き、ボブ・ディラン、ジミ・ヘンドリックスや母が聞いていたビートルズやジャズなどからも影響を受ける。

大学卒業後プロのミュージシャンにを目指してパリに移り住み、バーやストリートなどで演奏を続け、2000年にEpic/Sony と契約。2001年にデビュー・アルバム『レール・ドゥ・リヤン』を発売。2003年に発売した2ndアルバム『ア・ラ・ファヴール・ドゥ・ロートン』が大ヒットを記録。日本でも翌年にアルバムが発売され、2005年に初の日本ツアーが実現。また同アルバム収録曲が『フランス語会話』(NHK教育)のテーマ曲に使われるなどして人気を獲得。3rdアルバム『ル・サクル・デ・レミング』初のアメリカ録音となった4thアルバム『夜明けの最初の輝き』に続き、2013年に5thアルバム『裸のままで』を発売。そして2014年には初の英語詞曲を集めたミニ・アルバム『ホームブルュウ52』を日本限定で発売している。

今までに来日も9回を数え、ナイジェリアの女性歌手アシャ、フランスのトリヨといったアーティストとの共演する一方で、沖縄や九州、四国など小さなライヴハウスを巡るツアーも行っていて、2015年にはシンガー・ソングライターの金 佑龍(キム・ウリョン)と一緒に〈Folky Quirky Tour〉を敢行。またサウンド的にも、ブルーズへの傾倒からギターをオープンチューニングに変え、その力強く響くアクースティック・ギターに独特のメロディー、そしてその一度聴いたら忘れられない声から生み出される音楽は、まさにワン・アンド・オンリーの魅力を持っている。またキリン缶チューハイ氷結や森永乳業の企業CMなどでもテテの歌が使われた。

掲載: 2016年10月03日 13:33

更新: 2016年10月14日 17:00