鈴木啓志選曲・監修ディープ・ソウル/グルーヴィー・ブルース・コレクション
ソウル・マスター鈴木啓志選曲・監修のディープ・ソウル、グルーヴィー・ブルース・コレクション・シリーズ。2016年9月に発売されてロング・セールを続ける『ソウル・トレジャーズ』に続いて、今回は〈Dancin’〉。
パーティーのタイトルからもわかるように、ブラック・ミュージックをただ単に家でじっと聞いているだけでなく、クラブやパーティでみんなで楽しもう！という企画です。
近年の黒人音楽の受け入れられ方の傾向を見てもノーザン・ソウル、レア・グルーヴ、フリー・ソウルのようにグルーヴで捉える聞き方が主流になってきました。それはブルースやR＆Bにも普及し、イギリスを中心にニュー・ブリードR＆Bという言葉も生まれました。初CD化音源を多数収録した画期的コンピレーション。
V.A. / ダンシン！～ブルース・パーティ（CDSOL-5172）
サンはブルースの宝庫です。そこからエルヴィス・プレスリーやカール・パーキンスが登場したことからもわかるように彼らが一番その影響を受けたのはそのビート、つまりはグルーヴでした。ジュニア・パーカー、ジョー・ヒル・ルイス、ルーファス・トーマスらによって作られたそのグルーヴとは？その気持ち良いことこの上ないグルーヴを徹底的に追求します。今まで作られてきたありきたりのコンピにない斬新な試みです。
V.A. / ダンシン！～リズム＆ブルース・パーティ（CDSOL-5173）
50年代中期ロカビリーやロックンロールの流行でブルースは大きく変わっていきます。それがR&Bとなって新しい試みやグルーヴが次々と生まれました。ビリー・ザ・キッド・エマーソンやロスコー・ゴードン、リトル・ミルトンらは先頭に立って向かいました。60年代に入りそこでアルバムを作ったのがフランク・バラードです。世界的に見ても超レアなそのアルバムをベースに、60年代中期までのリズム＆ブルースのグルーヴを徹底的に楽しもうという試みです。ほとんどの楽曲が初CD化です。
V.A. / ダンシン！～ソウル・パーティ（CDSOL-5174）
ここでベースになっているヴァン・マッコイの『ダンシン』は書籍『U.S.Black Disc Guide』で究極のLPにも選ばれたレア盤です（初CD化）。先に作られたスリーS の2種のコンピは主にサザン・ソウルに焦点を当てたものでした。それに対してヴァン・マッコイが拠点としたのはニューヨーク。ケニー・ヤングやアド・リブズのご機嫌なノーザン・ソウルを音に残しました。それに加えてレッド・バードに残された音源や先のコンピに収録されなかった曲を加え、世界で初めてリイシューされる画期的なコンピとなりました。
