サンタナ、初来日公演を収めた伝説のライヴ・アルバムが《完全版》で登場
1969年のデビュー以来半世紀もの間第一線で活躍し続けるグラミー賞10冠のギタリスト、カルロス・サンタナ。2017年4月に開催される4年振りの日本ツアーにあわせ、サンタナの初来日公演を収めた1974年発表の3枚組ライヴ・アルバム『ロータスの伝説』の《完全版》が世界初発売されることが決定した。
このライヴ盤は1973年7月3日と4日の大阪公演を収録しており、第一絶頂期にある若きサンタナ・バンドが日本のオーディエンスを前に繰り広げた凄まじい演奏と、のちにギネス世界記録にも認定される“22面体ジャケット”という破格のスケールを持つアートワークが今もなお語り継がれるライヴ・イン・ジャパンの金字塔的作品。企画から録音、写真、デザインなどレコード制作に必要なすべてを日本人が手掛けたこともあり、日本のサンタナ・ファンにとっては特別な意味を持つ作品でもある。そんな『ロータスの伝説』の録音で実際に使用されたアナログ・マルチテープが、日本のソニーミュージックの倉庫に長年保管されたままであることが、2016年暮れに発覚し実に44年ぶりに蔵出しされた。1974年以降は一度も使用されることがなかったアナログ・マルチテープは、一部テープ交換のため演奏が途切れている曲や何らかの理由で紛失したリールがあったものの、コンサート2日分の大半の演奏記録が70年代のテープとは思えないほど良好なコンディションにあることが判明。アナログLPの収録分数の関係で当時やむなくカットされた音源もしっかりと残されており、オリジナル盤にはない「ジャパン」「バンベレ」「ウム・ウム・ウム」「聖なる光」「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン」「セイヴァー」「コンガ・ソロ」の7曲(約35分)を新たに加えることにより、大阪で演奏された全曲目がここに揃うこととなった。
これら発掘音源のミックスはオリジナル『ロータスの伝説』やベック・ボガート&アピス『ライヴ・イン・ジャパン』など数多くの名盤を手掛けてきたエンジニア・鈴木智雄によって行われた。既発音源と極力違和感のないサウンドにすべく慎重に機材やケーブルを選定した上でミックスされ、アナログ・テープの持つナチュラルでダイナミックな音像を保ったままミックス・マスターに落とし込まれた。オリジナル盤に欠けていた7つのピース(楽曲)は実際の曲順通りの場所に見事に収められ、頭から最後まで余すことなく《完全版》となって稀代の名演が蘇った。
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【商品仕様】
●大阪公演を記録したオリジナル・アナログ・マルチテープより発掘された未公開音源7曲(約35分)を演奏曲順通りに収録した全29曲入り完全版
●DSD 11.2MHzマスタリングを施したSACD、そのDSDマスターをダイレクト変換したCDの2層構造による高音質ハイブリッド・ディスク仕様
●SACD 4.0は実際のライヴ会場で聴いてるかのような臨場感をもたらすサラウンド・ミックス盤
●ギネス世界記録にも認定された“22面体ジャケット”(デザイン:横尾忠則)をオリジナルに忠実に7インチ・サイズで復刻
●オリジナルLP封入のカラー・ポートレート、非定型サイズ・ライナーノーツ、初版帯復刻
●初来日公演ツアー・パンフレットをリサイズ復刻
●7月4日大阪公演のチケットをリサイズ復刻
●豪華別冊ブックレット:カルロス・サンタナによる『ロータスの伝説』寄稿文 / 初来日の模様を追った「ミュージック・ライフ」表紙大特集(1973年8月号)/ 1973年秘蔵写真 / 新規解説(磯田秀人、鈴木智雄他) / 2006年再発盤より「時代の証言」(横尾忠則、田島照久他) / 1974年オリジナル・ライナーノーツ(松本勝男)
●7インチ紙ジャケット仕様
●2017年DSDリマスター盤(DSD 11.2MHzリマスタリング)