アメリカン・ハード・ロック界の帝王、アリス・クーパー(Alice Cooper)約6年半振りのニュー・アルバム
アリスのスタジオ最新作『パラノーマル~超常現象の館~』は、『Welcome 2 My Nightmare』(2011年)以来約6年半振り通算27作目である。ナッシュビルで行われたレコーディングにはオリジナルのアリス・クーパー・バンドの3人、デニス・ダナウェイ(ベース)、ニール・スミス(ドラムス)、マイケル・ブルース(ギター)も参加。さらに、ZZトップのビリー・ギボンズ、U2のラリー・マレン・ジュニア、ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーがゲスト参加している。プロデューサーは初期からアリス・クーパーの作品を手掛け、キッス『地獄の軍団』やピンク・フロイド『ザ・ウォール』など数多くの名作に携わってきた盟友、ボブ・エズリン。
アリス・クーパーの音楽は、彼のダミ声で繰り出されるキャッチーなロックンロールが基本であるが、要所要所にちょっとした“毒”が盛り込まれているのがポイントである。聴き込んでいくうちに、その“毒”の味わい深さに気付くはず。そして気がつけば病みつきになっているだろう。この最新作『パラノーマル~超常現象の館~』でも、毒をタップリと練り込んだアリス流ロック・ワールドが存分に発揮されている。
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