ザ・ウォー・オン・ドラッグス(The War On Drugs)、約3年半振りとなるニュー・アルバムを発売
米フィラデルフィア出身のカリスマ・ソングライター、アダム・グランデュシエル率いるザ・ウォー・オン・ドラッグス。前作『Lost in the Dream』で名実ともにUSロック/インディーを代表するバンドとしてその知名度を飛躍的に高めた彼らが、約3年半振りとなるニュー・アルバム『ア・ディーパー・アンダスタンディング』をリリース。
前回のツアーが終了すると、バンド・メンバーがそれぞれ故郷に帰ってゆく中、アダムはロスに移り住み、LAのスタジオを根城として早速デモ制作をスタート。アダム曰く「性格(=パーソナリティ)も一致している」という名エンジニアのショーン・エヴァレットとともに新たな概念の音楽を追求し、バンド・メンバーのデイブ、ロビー、チャーリーも幾度となく彼のスタジオを訪れては、共同制作を進めていった。終わりなき制作の中で、何度も何度も繰り返す日々が年単位で続く、そのような様々なプロセス、トライを繰り返した上で、彼らは“バンドとしての録音”という一つの結論に達したのだった。
アルバム発売に先行して、疾走感溢れる「Holding On」が公開されているが、この曲を聴けば、アダムが本作で自身を見つけることが出来ただけでなく、バンドを1つの曲へ導く方法も見いだせたのだと感じることができるだろう。実際、本作についてアダムはこう語っている。「このレコードを通して、自分が“違うヴァージョンの自分”に変化していくに気付いたのさ。そして、そのままでいるべきなのか、変わるとしたら自分にとって一番居心地がいいのは“どういう自分”なのかってことを理解したんだ」