エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)、イタリア・ジャズ金字塔2作品UHQCD化
これぞピエラヌンツィ!というイタリア・ジャズの金字塔2作品!繊細さを極めた美、即興芸術が高音質で蘇ります!日本語帯、解説付。
※特典は終了しました。
【特典】先着:『ノー・マンズ・ランド』タイトル・トラック曲「No Man's Land」直筆譜面コピー
ノー・マンズ・ランド
今や、イタリア国内はもとより、ヨーロッパ全般にわたって人気を誇る、ピアノの詩人、エンリコ・ピエラヌンツィの究極の名作がUHQ CDでリリースの運びとなります。
録音された89 年当時は、日本においてヨーロッパ盤の情報もままならない時代でしたが、ヨーロッパの一大レーベルであったオランダTimelessでの『New Lands』、また本レーベルでのトリオ録音第一弾『Deep Down』で既にピエラヌンツィの人気は確実なものであり、発売当初より、人気を博しました。
内容は、いわゆるピエラヌンツィの魅力が凝縮された美的世界が詰まったもので、今に至るまでの一貫としたイタリア的な抒情があふれる一作。オープニングになった書下ろしの一曲“No Man's Land”は特に象徴的で、その芸術に触れることのなかったファンの方も魅了することも間違いなしの、世界観。ミディアム・スローのテンポで、シンコペーションを巧みに使った演奏は、広大な音空間も感じさせ、エンリコ・ピエラヌンツィの真髄を感じさせます。
しかし、魅力は美しさと共にある斬新なスタンダード演奏にもあります。“If I should Lose You”のソロ・ラインは、アウト感も満載の高テンション・フレージング。また、自作のブルース演奏も、“My Funny Val enti ne”のイントロもコンテンポラリー。それでいて、全体で聴くとやはり美しい世界観を感じさせるところには、揺るぎない個性があります。
3年前に録音された『Deep Down』の時に比べて、敬愛するビル・エヴァンスの影響も薄れ、よりオリジナリティが濃厚になった一作!
しかも、今回UHQ の盤となり、繊細さや、ダイナミクスも豊かに響き、演奏の美しさが高音質で蘇ります。単体でのリリースも7.8 年前より止まって廃盤状態になっていただけに正に待望のリリースです!
シーワード
1995年録音。ヨーロッパ・ジャズの金字塔!エンリコ・ピエラヌンツィの究極の名作がUHQCD でリリースの運びとなります。
Soul Note でのリーダー・トリオ作『No Man's Land』から6年。その間には、チャーリー・ヘイデン、ビリー・ヒギンズとの双頭リーダー作『First Song』のリリースあり、オランダのChallenge,ドイツのYVP, フランスのIDAとヨーロッパの数々のレーベルがエンリコ・ピエラヌンツィの作品を録音/リリース。そのリリースの数々が、実力と人気を示していますが、中でも、本作『Seaward』は屈指の名作!といえましょう。
『No Man' s Land』と同じく、書下ろしのバラード曲をオープニングにし、その一曲で、リスナーを美的な世界に誘うこと必至。正にエンリコ・ピエラヌンツィの芸術世界の真骨頂があります。 また、本作は、エンリコ・ピエラヌンツィのキャリアの中でも重要な位置を占めるヨーロピアン・トリオによる最初の作品。トゥーツ・シールマンスの愛したカルテットの屋台骨をつとめたオランダ人ベーシスト、Hei n Van de Geyn、言わずもがな、南仏生まれのヨーロッパを代表するドラマー、アンドレ・チェカレリとは、その後、パリの名クラブ、デュック・デ・ロンバーグでライヴ録音。2枚組のヴォリュームで充実のパフォーマンスを聴くことが出来ますが、ヨーロッパに生まれ育ったミュージシャンたちの独自のメロディ・センスと、類まれなインプロによる白熱の演奏は、その後のミュージシャンにも大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
耽美系のオープニングに対して、本作でも斬新さ極まるオリジナルM3、敬愛してやまないウェイン・ショーターの楽曲も織り交ぜ、また8曲目では即興色濃いオリジナルとガーシュインのスタンダードをつなぎ合わせる試みなども見せてくれます。
本作は発売当初から人気を誇り、屈指の名作と愛聴されながら、レーベルがCAM 傘下になって以来、単独作品として入手困難だったもの。今回UHQとなって、待望のリリースです!