ア・サートゥン・レシオ(A Certain Raio)、再発シリーズ第2弾で2タイトルが登場
LCD サウンド・システム、トーキング・ヘッズ等に多大な影響を与えたあのファクトリー・レコードの伝説!ア・サートゥン・レシオ再発第2弾として1982 年に発売された3枚目のスタジオ・アルバム『I'd Like To See You Again』と1990 年にA&Mより発売された7枚目のオリジナル・アルバム『MCR』の2タイトルがリリース!
【ア・サートゥン・レシオ(A Certain Raio)】
このバンドは70 年代後期のポスト・パンク勃興期、その当時のカルチャーやムーブメントを代表する存在であるが、サウンド的には同時期のどのバンドとも違うサウンドで決してその中で群れることはなかった。1978 年に結成し、そのキャリアを通して様々なメンバーが在籍したが、コアとなるラインナップはジェレミー・カー、マーティン・モスクロップ、それにドナルド・ジョンソンである。
シャック・アップのアメリカ・欧州双方での成功により、パンク・ファンクのパイオニアとして世界に知られるところとなるが、彼らのサウンドを一括りにすることは不可能で、音楽的なバック・グラウンドも知られることはなかった。このバンドはファンク、ジャズ、エレクトロ、テープ・ループなどのテクノロジーのアヴァンギャルド要素をポップ・ソングの世界に持ち込み、それをポスト・パンクの美学で包みながら、そのファッションや独特のヘアスタイルで見事に華を添えたのだった。彼らは様々な世代のミュージシャンに影響を与え続けている。トーキング・ヘッズ、LCD サウンドシステム、ハッピー・マンデイズ、フランツ・フェルディナンド、ESG、ファクトリー・フロアー、そしてアンドリュー・ウェザーオールに至るまで。ガーディアン紙のデイヴ・シンプソンはこのバンドに敬意を払い「ひとたびア・サートゥン・レシオを聞き始めたら、その音楽を止めことは難しい」と記事にして、「アシッド界のジェームス・ブラウン」と表現している。