ジャンゴ・ジャンゴ(Django Django)、サード・アルバム『Marble Skies』をリリース
待望のサード・アルバムとなる本作はバンドのドラマー兼プロデューサーであるデイビッド・マクリーンによって『マーブル・スカイズ』と名付けられた。2012年のマーキュリー・プライズにノミネートされたセルフタイトル・アルバム、2015年の『ボーン・アンダー・サターン』に続き、自然界のあらゆる事象に対する彼ら独自の好奇心が強く発揮されている。 前作のうなるようなグルーヴと広がりのあるアレンジメントと比較すると、本作ははより明瞭に照準が合わせられており、そのダイナミックでジャンルの垣根を感じさせない音楽は、デビュー・アルバムに近い仕上がりとなった。「今までで一番主体性の強い作品になったと思うよ、確実にね」と、マクリーンは言う。ドラマーとしての技術が高く評価されているマクリーンだが、プロデューサーとして楽曲を練っている時間が最も楽しいという。
前作はノーサンプトンシャー郊外のアンジェリック・スタジオ、ジャンゴ・ジャンゴ曰く、いわゆる「適切な」環境で、目が飛び出るようなヴィンテージのシンセサイザーに囲まれながらレコーディングされたというが、本作では『ジャンゴ・ジャンゴ』制作時と同じく、カット・アンド・ペーストを多用したハンドメイドの手法に立ち返ることに決めたという。 「俺たちは、もう少し自由にいろんなことを自分たちでコントロールしたいと感じていたんだ」と、陽気で茶目っ気のあるバンドのムードメーカー、シンガー/ギタリストのヴィンセント・ネフが言う。「前のアルバムで使った手数が18だとしたら、今作は12.5ってところかな。最初の作品は限られた音数で作るしかなかった、俺らは機材もあんまり持っていなかったし。2作目からは、すべてが揃ってたよ。でも今作のプロセスは、よりファースト・アルバムに近いんだ」。
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掲載: 2018年03月13日 19:41