ヤン・イェリネック(Jan Jelinek)、クリックハウス~エレクトロニカ金字塔アルバム『Loop-Finding-Jazz-Records』が再発
2001年にPole主宰のレーベル〈scape〉よりリリースされ長らく廃盤となっていたヤン・イェリネックの伝説的大名盤『Loop-Finding-Jazz-Records』が、2曲のボーナストラック(2000年のEP『Tendency』のB面)を追加し、本人のレーベル〈Faitiche〉よりCDで再発!(ヴァイナル盤は2017年4月に発売)。
60年代~70年代の古いジャズのレコードから秒単位でサンプリングして、〈loop-finding modulation wheel〉という機材を通して構築するループや、視覚効果のモアレ(規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた時に、それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様)を探求して制作された本作。イェリネックの精密なエディットにより、元ネタのジャズレコードは暖かな気配のみを残し、クリック、パルス、メロディーへと再構築された音のテクスチャーのレイヤーによるループの螺旋が、モアレのような繊細なゆらぎを生み出す、ミニマルかつディープなサウンドとグルーブ。
2000年代初期の電子音楽史を代表する大傑作。
【国内流通盤特典】
ボーナストラック 1曲のDLコード
ライナーノーツ / 解説:島田達也(night cruising)