ロンドンを拠点に活躍中のサックス・プレイヤー兼マルチ・インストゥルメンタリスト、ショーン・カーン(Sean Khan)のブラジリアンな注目作
ブリティッシュ・ジャズ界の実力派サックス・プレイヤーでありマルチ・インストゥルメンタリスト、ショーン・カーン。2000年初頭よりロンドンのジャズ・シーンで活動を開始、かつてはニコラ・コンテや4Heroらとのコラボもあり、クラブ系ジャズに位置する音楽をクリエイト。その後、2011年にファー・アウト・レコーディングと契約してからは、生バンド主体のコンテンポラリーなサウンドを追求。
本作はファー・アウトからの3作目で、前2作でのジャズ、ラテン、R&B等の要素をミックスしたUK産ハイブリッド・ジャズをさらに推し進め、ブラジリアン・ミュージック界の重鎮エルメート・パスコアールらを迎え、新たな世界を作り上げている。
参加メンバーはアジムスのドラマー、イヴァン・コンティ、ベースにはパウロ・ルッソ、ギターには元モリッシー・ミューレン・バンドのジム・ミューレンら、ゲスト・ヴォーカルにはシネマティック・オーケストラのヴォーカリストであるハイディ・ボーゲル、アジムスのベーシスト、アレックスの実娘、サブリナ・マリェイロスという異色にしてゴージャスな顔ぶれ。
キー・トラックとなるタイトル曲は10拍子のディープなグルーヴにぐいぐい引き込まれ、その上をショーンのソプラノ・サックスはもちろん、エルメートのヴォイス、ウィッスル、エレピがゾクゾクするような展開をみせる。
かつてコートニー・パインが革新的なUKジャズを推進した勢いをも感じさせる、ユニークで先鋭的な一作。
トラックリスト:
1.Moment Of Collapse
2.Waltz For Hermeto
3.Palmares Fantasy
4.Said
5.Montreux
6.The Conversation
7.Tudo Que Voce Podia Ser
8.The Blonde
9.Your Way Not My Way
掲載: 2018年05月01日 17:30