注目アイテム詳細

タワー・オブ・パワー(Tower of Power)、15年振りに新曲を収録したニュー・アルバム『Soul Side of Town』

Tower of Power

photo: Anna Webber

 

タワー・オブ・パワー(TOP)の結成は、1968年8月。従って今年は結成50周年という節目の年となる。そんな年に、久々に発表するニュー・アルバムに気合いが入っていないハズが無い。「宇宙最高のファンク・バンド」との評価も確定している圧倒的なファンク・ナンバーから、ソウル・ミュージックの真骨頂とされる妙なるバラードまで、世界中のトップ・アーティスト達が「彼等こそが『ミュージシャンズ・ミュージシャン』だ!」と口を揃える存在がTOPだ。実力と人気、そして間違いの無いライヴでの存在感。その総てが素晴らしいのである。

実は、今世紀に入っての彼等は超・寡作家になっていた。近年の作品は、2008 年の40周年記念ライヴを収めたライヴ盤、その前がソウルの名曲を彼等流にカバーした『アメリカン・ソウルブック』、そして複数のベスト盤や70 年代のライヴ音源を集めたものなど。オリジナルの新曲を収めたアルバムとなると2003 年発表の『オークランド・ゾーン』にまで遡るのだ。その意味では、実に15年振りの「新曲アルバム」となるのである。

そんな、新しいニュースの無かった彼等ではあっても、日本公演は毎年欠かさずに行って来た。それも、主たる会場であるブルーノート東京では、5 日間計10回のショウを毎回満員にする程の集客力を誇っている。しかもこの日本は、世界で唯一、若い世代のファンが毎年増えているという事実。実際、十代・二十代の熱狂的なファン達がライヴ後のサイン会に長蛇の列を作る。そんなファン達に、ロッコ(b)やガリバルディ(ds)といった「黄金のリズム隊」を始めとするメンバー全員が、満面の笑みで応えているのだ。

そんなTOPが、満を持してのニュー・アルバム『ソウル・サイド・オブ・タウン』を完成させた。15 年間書き溜めた選りすぐりのナンバーを並べ、リーダーのエミリオ・カスティーヨが選んだ共同プロデューサーは、ジノ・ヴァネリの兄ジョー・ヴァネリ。更にはエンジニアに名手バーニー・グランドマンと、万全の布陣だ。女性コーラスも交え、「久々の新譜」は、「待望の名盤」となった。さぁ、本作を聴き逃してはいけない!

メンバー:
Emilio Castillo(bandleader, 2nd ts, lead and background vocals)
Stephen“Doc”Kupka(bs)
Francis Rocco Prestia(b)
David Garibaldi(ds)
Roger Smith(hammond B3, keys)
Jerry Cortez(g, el-sitar, lap steel, baritone guitar, 12-string guitar)
Tom Politzer(1st ts, as, bs(solo), cl, fl)
Adolfo Acosta(tp, flh)
Sal Cracchiolo(tp, flh)
Marcus Scottlead (lead and background vocals),
Ray Greene(lead and background vocals, tb)
Joe Vannelli(keys)
Chuck Hansen(bass sax)
Horns and strings arranged by Dave Eskridge except “Butter Fried” horns arranged by Adolfo Acosta and Joe Vannelli
Background vocals on tracks 3, 4, 6, 9 and 10: Leah Meux and Tiwana Porter (recorded at Track Shack)
All other background vocals: Melanie Jackson-Cracchiolo, Emilio Castillo, Jerry Cortez, Ray Greene, Marcus Scott(recorded at Blue Moon)

タグ : ソウル/R&B

掲載: 2018年05月11日 19:07