R・ビンセンゾ(R. Vincenzo)、世界初蔵出しとなる貴重な新曲も収録した初アルバムが登場
サンプリング、即興、デジタルとアナログ、ブラジル、アフリカ、バルカン、日本、最先端のエレクトロニック・ミュージック、トラッドやフォルクローレなどなど、様々なエレメントを独自のサジ加減でミックスしてアウトプット、多くのタレントがしのぎを削るVoodoohopクルーの中でもひときわユニークな音の花を咲かせその将来が期待されるブラジルはサンパウロのニュー・ジェネレーション=R・ビンセンゾ。
パン・ソニックのミカ・ヴァイニオ(R.I.P.)の主宰レーベルとしておなじみのSahkoからリリースされた2017年秋の『R Vincenzo EP』で鮮烈なインターナショナル・デビューを飾った彼が、日本ツアーのためにビッグなプレゼントを届けてくれました。
秒速ソールドアウトしたEP楽曲と、2015年にドイツのLuettje Luiseレーベルからリリースしていた7"楽曲、Voodoohopコンピのヴァイナルのみに収録されていた「Furaipan bugaku」、さらに世界初蔵出しとなる新曲2曲を加えた、まさに名刺代わりにうってつけの初アルバム。
レアな戦前SP使いのM2を経て新曲M3「Chicharra」からM4「Artificial Nature」へ、いい感じの越境感、タイムトラベル感のある流れで、単なるシングル・コレクションとは一線を画した素晴らしいフル・レングス作品へと仕上げられております。
ブラジリアンなパーカッションと不規則に揺らぐブロークンなビートの上でスペイシーなシンセとプリミティヴな歌がフラフラとあてどなく彷徨う「Chicharra」。それと鮮やかなコントラストをなす筋肉質なテクノ曲の「Artificial Nature」。全くタイプの違う2曲ですが、新曲どちらもスバラシイ!
サイケデリック、エキゾでトライバル。しかしながらユルくてヌルい。まだまだ謎多き未知なる音の細道への新たなる道しるべ。
こちらもオススメ!南米発スローグルーヴ作品!
Barrio Lindo / アルブラ
クンビア、サンバ、カーニバルやフォルクローレなどラテン・アメリカの伝統要素とモダンなフロア向けのエレクトロニック音楽というふたつの異世界に血肉を通わせ未知のサウンドスケープ!オーガニックでありながらもダンサブル、しかも抑制をきかせたセクシーなスロウ・グルーヴが主体で、ニコラ・クルースやヴードゥーホップあたりのムードがツボな方ならどハマリいただけること確実!
Nicola Cruz / Prender El Alma
「アンデス・ステップ」などとも言われる独自のスタイルを打ち出しテクノやワールド・ミュージックの垣根を越え躍進を続ける新鋭の最新作!ヴィラロボス以降のモダン・ミニマルやグローカルなダンス・ビートの最新モード、アクセル・クリヒエール的な現在進行形の中南米音楽、フォーキーなクラブジャズやフォークトロニカの変異スタイルなどなど、様々な角度から楽しむことのできる豊かな音楽性を持った作品。
VOODOOHOP: ENTROPIA COLETIVA EDICAO ESPECIAL
フォルクローレ仕掛けのシャーマニックなスロウ・テクノで世界中の音好きたちを魅了してきた、ブラジルのサンパウロを拠点とする注目のレーベル/パーティー・クルー「Voodoohop」による初めてのCDコンピレーション。
タグ : クラブ/テクノ
掲載: 2018年05月11日 19:30