<5月25日公開>タワー店長によるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉
2018年5月25日公開
シューゲイザーもドリームポップもサイケデリックロックも飲み込んだロマンティックな1枚
The Amazing『In Transit』
サイケデリックロックバンド、ドゥンエンのメンバーも所属するスウェーデンはストックホルムの5人組の5作目。モノクロームの歪んだジャケからも想像できる、夜を彷徨う浮遊感、そこで見るネオンのようなロマンティックな美しさは格別。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの系譜を辿るドリームポップの完成系と言っても大袈裟では無い、奇跡の名盤誕生。
渋谷店:岩下
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意志の強いダンス・ミュージック、DUBと沖縄の融合が見事
Churashima Navigator『LIFE IS TREASURE』
クラブ音楽とジャム・バンド好きに人気があったAOA,SOFTの元メンバー、SHINKICHIが参加、更に、琉球民謡の唄い手、堀内加奈子も加入した、琉球音楽とレゲエ(DUB)、ハウス・ミュージック、ダンス、エレクトロ等踊る要素と芯の強い骨太のリズムと魂の入った唄がミックスされた唯一無二のダンス・ミュージック。
渋谷店:岩下
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ボサノバ~ハウス~ダブまで繰り広げるマルチな才能(2)が秀逸すぎる
Gongdora『Entrance』
ソング・ライターでありプロデューサーのGongdora(ゴンドラ)。経歴を見ると、今までの彼の音楽活動は多彩だ。サイケデリックなロック・バンド、ギターのインプロヴィゼーション、弾き語り、そしてアンビエント。打ちこみだけどひと肌くらいのぬくもりを感じる都会的エッセンス、歌いくちはひたすら幻想的、気持ちよすぎる1枚だ。
新宿店:青木
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和レアリック
MURO『DIGGIN' VICTOR ~Deep into the vaults of Japanese Fusion / AOR~』
MURO氏が遂にvictor音源をスピン。とにかく惣領泰則&ジム・ロックス(1)「Valley」がキラーすぎてもう・・・。妖艶な女性ボーカルの上モノには尺八+つつみの和テイストがふんだんに盛り込まれていて、特に途中からのつつみの連打はヤバい。
新宿店:青木
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今、UKで最も愛される空手歌姫
Anne-Marie『Speak Your Mind 』
2016年UK国内で最もヒットしたデビューシングル「アラーム」や100万枚のセールスを記録したシングル「チャオ・アディオス」、そしてマシュメロとコラボした「フレンズ」など人気曲を収録。。どれもがキャッチーで耳触りの良いドリームポップ。エドシーランとの共作曲M(10)も収録。。
仙台パルコ店:平野
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最初期のスタジオ音源が11年振りみ復活
村八分『くたびれて(RM)』
ロック史に与えた影響が大きすぎる最強のロックバンド、村八分の最初期スタジオ音源が11年振りにCDで復活。2005年のBOXへの収録、2007年の単体リイシュー以来なので、ファンならずとも必携の1枚です。スタジオ音源でも伝わる危険な香りがヤバすぎます。
金沢フォーラス店:米山
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打楽器の熱量にハマるこの高揚感はクセになる
SONS OF KEMET『YOUR QUEEN IS A REPTILE』
UK発新世代ジャズ・プレイヤーとして注目されているテナーサックス奏者、シャバカ・ハッチングスが、自身のバンド名義でImpulse移籍後初となるアルバムをリリース。テナーサックス、チューバ、ダブルドラムの編成で、熱量高く渦巻くブラックミクスチャーサウンドの高揚感たるや。
札幌ピヴォ店:小阪
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9年ぶりスタジオ新作あの“美声”再び
Basia『バタフライズ』
ジャズ、ボサノヴァ、ラテンの要素をポップで軽やかに包んだスタイリッシュな曲調と、表現力に溢れた抜群の歌唱力と透明感のある歌声。切ないメロディもふんだんに盛り込んで、まさにイメージ通りの好内容。待ちに待ったあのBasiaが帰ってきた。M-(3)(4)(8)オススメ。
郡山店:堤
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エルレの隠れた名曲収録
Various Artists『シンクロナイズド・ロッカーズ(the pillows トリビュートアルバム)』
2004年に結成15周年を迎えたthe pillowsのトリビュート盤。 実は今作に2018年に復活を果たしたELLEGARDENがカバーした(2)「Funny Bunny」が収録されているのですが、これがまた抜群に良いんです。エルレの数々の名曲に勝るとも劣らない完成度。他にも、ストレイテナーやBUMP OF CHICKEN等、the pillowsの偉大さと共に、各アーティストの新曲を聴いているかのような1枚。
盛岡店:田中
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今最も欲していた“グルーヴ感”全方位な“ポップネス”
Prep『Cold Fire』
前作「Futures」がタワレコメンに選出、また、前作収録の「Cheapest Flight」に対し、かの菊地成孔氏が「辛い日常から救ってくれた曲」とまで語ったロンドンのシティ・ポップ・バンドのニューEP。インディ・ポップ~R&B~AORなど様々なサウンドをシンクロさせ、心地よく、聴くものの日常に溶け込んでくるノスタルジックなグルーヴは更に進化。いつでもどこでも聴きたくなる全方位な傑作。
新潟店:河田
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入手困難だったバルビローリのベートーヴェン
ジョン・バルビローリ/BBC交響楽団『Beethoven: Symphony No.3 "Eroica"』
長年、発売しては廃盤を繰り返していた盤です。日本にもファンの多い指揮者バルビローリ。かつ、数少ない古典音楽の録音という注目盤。決して、古典音楽派とは言えない、バルビローリなりの解釈による演奏という点でも面白いです。
池袋店:押川
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名セッション・ギタリスト、38年ぶりとなるソロ作が登場
Danny Kortchmar/Immediate Family『ハニー・ドント・リーヴ・LA』
ジェームス・テイラー、キャロル・キング、ジャクソン・ブラウンらを支えた名ギタリスト、ダニー・コーチマーの新作。ザ・セクションの盟友リーランド・スクラー、ラス・カンケルが参加しているのも嬉しい限り。ジョー・ママ時代の名曲「マシンガン・ケリー」のセルフカヴァーにはJT参加。これがかっこ良い。他にも、J.ブラウン、デヴィッド・クロスビー、マイケル・マクドナルドも駆けつけています。最高。
吉祥寺店:狩野
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90年代『渋谷系』一大ムーブメントの幕開け
Pizzicato Five『女王陛下のピチカート・ファイヴep<完全生産限定盤>』
2代目ヴォーカリストの田島貴男(オリジナル・ラブ)在籍時、1989年発表のアルバム『女王陛下のピチカート・ファイヴ』から3曲を収録。ジャケットもアルバムリリース時にプロモーション用で作成したアナログ盤をリサイズと当時の空気感満載の趣きがナイスです。
津田沼店:吉原
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<青春>と<ヘヴィネス>のスクランブル交差点?
Settle Your Scores『Better Luck Tomorrow』
米オハイオ州シンシナティ出身のPOP-PUNK~EASYCOREバンドによる2作目のアルバム。清涼感と疾走感を伴った<青春>なメロディーと、ポスト・ハードコア/メタルコア由来のタフなシャウトやメタリックなリフの<ヘヴィネス>を融合。バラエティに富んだ楽曲群のバランスも素晴らしい、今後のシーンを担う実力を示した傑作です。
秋葉原店:石黒
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激アゲ・トラップ満載Barong Familyレーベルベスト第二弾
Various Artists『THE BARONG FAMILY COMPILATION VOL.2』
世界で今一番クールなレーベルと称賛されるBarong Familyの主要アーティストの楽曲を網羅。レーベル看板アーティストMike Cervello、Cesqeaux、DOLF等々、フレッシュな顔ぶれによるバンギンでハードな激アゲのトラップを中心に、フューチャー・ベースやトロピカルも含めた全17曲。
浦和店:東
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あえてレアグルーヴ・ギタリストと謳いたいグラントの最後期にして最高期激熱ライヴ
Grant Green『スリック!- ライヴ・アット・オイル・キャン・ハリーズ』
オーセンティックなブルースフィーリング溢れるブルーノート時代から一変、60年代後期から超ファンクギタリストとしてエピックを連発、ヒップホップネタやレアグルーヴ古典として再評価高い彼の最後期にあたる75年の秘蔵ライブがお目見え。ボビー・ウーマックやオハイオプレイヤーズ等当時最新のソウルヒット曲をメドレーで弾き倒すグリーンの熱量に圧倒される。
高崎オーパ店:大坪
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その圧倒的内容から数多くの現行ミュージシャンに影響を与える傑作
Frank Ocean『チャンネル・オレンジ』
2012年発売時の話題性もさることながら、今なお多くのミュージシャン、現行シーンに影響を与え続ける傑作。美しいファルセットを聴かせる②、上品なネオソウルに仕立てた(4)、ファレル参加の(5)、ヴォーカル力が伝わる(7)、10分にも及ぶ凄い展開の(10)などジャズやソウルやアンビエントなど色々な世界観を演出しながらも彼ならではの統一感で全てのリスナーを満足領域に連れて行く1枚です。
グランツリー武蔵小杉店:柴野
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マシュー・スウィートの新作、早くもリリース
Matthew Sweet『Tomorrow's Daughter』
パワー・ポップ/ギター・ポップ・シーンのベテラン、マシュー・スウィートが前作から1年も経ずに、新作をリリース。前作『Tomorrow Forever』と同時期に、ほとんどの曲を書きレコーディングしたという兄弟盤。シングル曲「I Belong To You」はまるでニール・ヤングなギタープレイと、ビッグスターのようなヴォーカルを髣髴とさせるポップロックチューンです。
オンライン:沼田
タグ : マスターズチョイス
掲載: 2018年05月25日 12:00